PICK UP IDOL たこやきレインボー
photo=城方雅孝 text=小山内凛
待望の1stアルバム「まいど!おおきに!」をリリース!
たこ虹らしさが存分に詰まった楽曲の魅力について語る!
――12月21日(水)に、ついに1stアルバムが発売されます!
清井「収録されてる曲が1つずつ、ジャンルが違うんですよ。テクノ、ディスコ、ファンコット、ポンチャック……みたいな。私たちも何がなんだかよくわかってないんですけど(笑)」。
春名「アルバムのコンセプトが、全曲ダンスナンバーなんです。いろんなジャンルのダンスをたこ虹風に表現した感じですね」。
彩木「みんなで一緒に歌って踊れるアルバムにしたいから、かけ声とかも曲中にいっぱい入ってて。『ぷいぷい』とか!」。
根岸「初めて披露したときも、お客さんが一瞬で覚えてくれて『ぷいぷい♪』って一緒に歌ってくれて、こういうことなんやってなりました」。
堀「本当に、コールがむっちゃ多いんですよ。特に『ちちんぷいぷいぷい』なんですけど、ショートバージョンのMVを観てもらったら分かると思うし、MVになってないところでも『タイガース』とか入ってて、おもろいです」。
――それにしても、「いつから関西観光大使になったの?」ってくらい、とにかく関西感あふれるアルバムになっていますね。
春名「もう、関西アピールしまくりですよ」。
堀「『ちちんぷいぷいぷい』のMV撮影でも大阪のいろんな場所へ行ったから、なんならあのまま『るるぶ』になりそう。“歩く『るるぶ』”ですね」。
春名「関西とダンスナンバーとたこ虹を掛け合わせたら、こんな感じになりました! アルバムを通して聴くと、関西を旅行してる気分になれるんやないかな」。
清井「こういう曲って、関西出身やないとわからへん歌詞が多いし、たこ虹にしか歌えへんのやないかなって思います」。
――特に「ちちんぷいぷいぷい」がその象徴な気がします。
根岸「あれは、ヤバいです。さっきくるみが言ったMVの撮影はロケバスで全部移動したんですよ。本当にいろんな場所へ行けて楽しかったから、これを聴きながら虹家族(たこやきレインボーのファンの総称)の人にも同じ場所へ行ってもらって、同じ場所で写真を撮ってきてほしい!」。
清井「握手会で『行ってきたでー!』って写真を見せてほしいよな」。
堀「聖地巡礼ってやつや」。
――私服風衣装だったこともあって、より親近感が湧きました。
堀「私服っぽい衣装でMVを撮影したのが初めてやったから、MVを撮ってる感覚やなくて、ほんまに遊びに行ってる感覚でした。修学旅行みたいな」。
清井「2日間かけてまわった分、余計に旅行っぽかったよね」。
――こんなに地名が出てくる曲って、身近な曲だとこの曲かももクロ(ももいろクローバーZ)姉さんの「ももクロのニッポン万歳!」くらいしかないんじゃないでしょうか(笑)。
根岸「そうかもしれへん!」。
堀「私、地理のテストのときにあの曲で県名を思い出したりしてます。さくらんぼが出てきたら『山形や!』みたいな」。
春名「真依も、都道府県を全部書くときはあの曲で思い出しながら書いてる」。
彩木「うちらの曲も、そういう感覚なんやない?」。
堀「言うたら、確かにそうかもしれへんな。テストでは使えんかもしれんけど、関西の地名を覚えるのに使えるもん絶対に」。
春名「虹家族の人に、握手会でよく『絶唱!なにわで生まれた少女たち』が大阪環状線の駅を覚えるのに役立ってるって言われる〜」。
堀「そうやねん。私もそれで助かってる」。
春名「『でも反対まわりやったわ〜(泣)』とも言われる(笑)」。
根岸「そうそう、それがあるねん(泣)」。
清井「でもやっぱりさ、関西に遊びに行くときに、『あの曲の歌詞に入ってたあそこ行ってみる?』とかやってほしいよね」。
堀「そうそう。この前『恋するビリケンさん』を披露したときに、その後の握手会で『ビリケンさんって何?』って言ってくる人たくさんおったもんな。だから、そういう人たちにぜひ行ってみてほしい」。
彩木「『知ってるけど、どこにあるの?』っていう人もおった」。
堀「足をなでたら願いが叶うとかも知らん人が多いねん。そこが大切なのにな。見に行ったときに『へ〜、これがビリケンさんか〜。よし、次行こう』ってなったら意味ないもん」。
春名「そういう関西のいいところとか名所も、曲を通して私たちが広められていけたらいいなとは思う」。
――自分的に、今回のアルバムで1番関西感が出ているのはどの曲?
堀「私は『恋するビリケンさん』かなぁ。関西人からしたらビリケンさんってTHE・関西の象徴なんですよ。でも、東京の人にはあんまり知れ渡ってないことがわかって、余計にビリケンさんを推したい気持ちになりました」。
彩木「咲良は『尼崎テクノ』。兵庫出身っていうのもあるし、あんなに尼崎尼崎、西宮西宮って言ってる曲はほかにないと思うので」。
――そういえば、なんで途中から「西宮」に変わるんですか?
堀「尼崎と西宮にお互いライバル意識があるみたいで、それを出してるんやと思う」。
根岸「1番が尼崎で、2番が西宮の歌やもんな」。
清井「でも、そしたらなんで尼崎がタイトルになったんやろう……」。
堀「ヒャダインさんが、尼崎の方が勝ってると思ったんやない(笑)?」。
――くーちゃん(堀)とさくちゃん(彩木)以外の3人はどうでしょう!
春名「真依は『ええねん』ですね。ウルフルズさんの曲をカバーさせていただくって、ホンマにすごいことやないですか。関西出身の代表的なミュージシャンですもん。あとは、タイトルもそうやけど、とにかく関西弁が多いところも理由のひとつです。個人的に、歌詞がストレートで直接心に伝わってくるから好きです」。
根岸「可蓮はやっぱり『ちちんぷいぷいぷい』かな。さっきまで散々みんなも言ってたけど、大阪の地名がこれでもかってくらい出てくるし、『タイガース!』って連呼してるし、『東京に負けてられへん』っていう歌詞もいいなって思う」。
清井「咲希は全部!」。
堀「えっ、ズルくない?」。
清井「いいの! いろんな曲にいろんな関西の地名とか有名なものの名前が入ってるし、関西弁が散りばめられてるし、このアルバムを通して関西感が存分に伝わればいいなって。これからも関西弁の曲はずっと歌い続けていきたいなって思います」。
関西のいいところを歌に乗せて
届けられたらいいなとは思ってます
――今回のアルバムであらためて思ったことでもあるんですけど、本当にたこ虹の関西感は昔からいい意味でどギツくて、もはや関西を体現しているアイドルといっても過言ではないんじゃないかと思っています。
堀「私たちが関西で、関西が私たち、ってことですか?」。
春名「“歩く関西”ですね」。
――“歩く〇〇”は最初にも出てきた気がしますが、そういうことです(笑)。そういう“関西感を出す”ことに関して、意識はしている?
彩木「う〜ん、自分たちが関西人やなって思うことはあるけど、それが素なんですよ」。
清井「出してるっていうより、関東在住だとなかなかこっちへ来れない人がいるから、咲希たちが関西のいいところを歌に乗せて届けられたらいいなとは思ってます」。
堀「だから自然と出てるのかもしれません」。
――じゃあ、そういう「関西のいいところを歌に乗せて届けたい」っていうことは、なんとなく意識しているんですね。
堀「でも、そう思うようになったのも最近ですね。昔は意識してなかったかも」。
春名「(チーム)しゃちほこちゃんが名古屋で活動してるのを見てたから、真依たちも地元愛は大切やなって思ってたくらいやもんな」。
清井「そうそう。メジャーデビューしたくらいに、ようやく『関西の良さを出そう』って考えるようになりました。みんなでがんばっていこうって」。
彩木「でもまぁ、半分は気づいたらって感じやない? ほとんど意識してないもん」。
堀「生きてるまんまって感じ」。
清井「ただの関西におる普通の女の子やね」。
――自分が「関西人っぽいな」って思うところは?
堀「たまにオチのない話をする人がいると、『オチないんかい!』って思うとき」。
清井「わかるー! あと、ボケたときにこけたりしちゃうときとか」。
――それはわざとじゃなくてですか(笑)?
堀「自然とです。『フジソニック2016』のときに、DJ KOOさんがセリフでボケたんですよ。そしたら、うちら全員がステージの上で大げさにこけたんです。吉本新喜劇みたいに」。
清井「しかも、みんな何も打合せしてなくてですよ!」。
――“関西人の血が騒ぐ”って感じですね。
彩木「私は、握手会とかで虹家族の人がボケ倒してくるときにツッコミを考えちゃう。むっちゃダジャレを言って来る人がおるんですけど、『こうツッコんだらおもろいやろうな』とか考えてしまうんですよ」。
春名「真依は、自分のカバンの中にアメちゃんが入ってることが、関西人っぽいなって思う」。
彩木「関西のおばちゃん、みんなカバンの中にアメちゃん入ってるもんな。ほんで『アメちゃんいる?』って」。
根岸「可蓮もアメちゃん入ってます! 普通のアメやなくて、ノド飴が5本は絶対に入ってます」。
――5本?
根岸「5個入りのノド飴が5本入ってます」。
春名「そんなにあったら、3週間くらいはもつんちゃう?」。
堀「いや、そんなもたんやろ!」。
――まさにTHE・関西人なツッコミが聞けたところですが、これからたこ虹としてはもっと関西感を出していくべきか、多少は東京に染まったほうがいいか、どう思います?
根岸「関西感を出し続けていったほうがいいかなとは思うけど、東京の人たちにも分かってもらいたいとも思うよな」。
清井「そうやね。だから東京に染まるっていうよりは、東京の人にも受け入れてもらって、認めてもらいたいなとは思います」。
彩木「でもやっぱり、何があっても関西感は残したままでいたい。それで東京の人にも関西を好きになってもらえたらいいなって」。
――私たちが東京を関西色に染め上げるぞ、的な?
春名「侵略ですね!」。
堀「エラいことになりそうやけど(笑)」。
――ちなみに、東京に住んでみたいって思ったことはありますか?
5人「ない〜」。
清井「オシャレなお店がたくさんあるのはいいなって思うけど……」。
堀「人が多すぎるよな。原宿の竹下通りとか、上から見たときに『ダイブしていったほうが速いんちゃうか』って思うくらいやもん」。
彩木「ずっと関西に住んでたい!」。
根岸「でも、そういえば一瞬だけ思ったことある。原宿とか、本当に好きなお店がいっぱいあるんやもん。だからこんなところに住みたいなって、小学生の頃に一瞬だけ思いました。あっ、あと昨日も一瞬思った(笑)」。
春名「むっちゃ最近すぎるやん(笑)」。
――では最後に、もう2016年も終わりということで、2017年の目標をお願いします!
堀「来年は4月から全員高校生……になってるはずやから、高校生らしいことをしたいなって。1番いい時期やん!」。
清井「全員が高校生って来年しかないもんな。仕事のことではないけど、制服を着てみんなでどっか行ったりしたくない?」。
春名「むっちゃ青春や〜♪」。
――制服ディズニーとかですか!
清井「うちらは関西なんで、ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)ですけどね(笑)」。
彩木「咲良は高校に合格することが目標! がんばりま〜す」。
春名「たこ虹としては、今年はメジャーデビューしたりアルバムを発売したり、いろんな夢が叶った年だったので、来年は、とことんたこ虹らしさを追いかけていきたいなって思います」。
根岸「可蓮は、やりたいことをやりたいなって」。
彩木「やりたいことって?」。
根岸「え〜、なんやろう……。考えてへんかった(笑)」。
堀「なんやねん(笑)」。
春名「自分がそのときにやりたいって思ったことをやりたい、的な?」。
根岸「そうそう。そういうことです!」。
たこやきレインボー
ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、チームしゃちほこなどを送り出したスターダストプロモーションに所属する、関西出身の5人組グループ。2012年9月に結成。2013年9月に1stシングル「オーバー・ザ・たこやきレインボー」を関西地区限定でリリース。2016年4月13日にシングル「ナナイロダンス」でエイベックスよりメジャーデビュー。甲子園球場での単独ライブが目標。
【CHECK IT】
12月21日(水)に1stアルバム「まいど!おおきに!」を発売! 2017年春・全国ツアーを4月30日(日)に愛知・Zepp Nagoya、5月3日(水)に福岡・イムズホール、13日(土)に札幌・Sound Lab mole、28日(日)に東京・Zepp Tokyo、6月3日(土)に大阪・Zepp Nambaにて開催。テレビ番組「かがくdeムチャミタス!」(テレビ大阪/日曜7:15~)、「たこやきレインボーのたこツボッ!!」(BSフジ/金曜24:55〜)に出演中。
詳しい情報はたこやきレインボー公式サイトへ
彩木咲良(あやき・さくら)
生年月日:2002年3月26日(14歳)
出身地:兵庫県
血液型:B型
清井咲希(きよい・さき)
生年月日:1999年8月5日(17歳)
出身地:大阪府
血液型:B型
根岸可蓮(ねぎし・かれん)
生年月日:2000年11月18日(16歳)
出身地:和歌山県
血液型:O型
春名真依(はるな・まい)
生年月日:2001年1月5日(15歳)
出身地:大阪府
血液型:A型
堀くるみ(ほり・くるみ)
生年月日:1999年12月18日(17歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
「まいど!おおきに!」
TYPE-A(2CD+Blu-ray) ¥6480(税込)
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