PICK UP CASTER 高嶋望和子
PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志
「ZIP!ファミリー」に加わった女子大生
清楚さとさわやかなレポートが好評
――高校時代にニュージーランドへ留学していたそうですが、どの街にいたんですか?
「ダニーデンという南島の街です。2年半いました」。
――国外に出て行きたくなるタイプで?
「海外に行ったのは、それが初めてです。留学して以降は大学に入って海外旅行もよく行くようになりました。気になった国はすぐ旅したくなっちゃって」。
――新入生のミスコン「FRESH CAMPUS CONTEST」は、自分で出ようと思ったんですか?
「友だちが教えてくれて応募したんですけど、いい経験になるなと思いました。それがきっかけで今の事務所のレプロに所属することになりました」。
――芸能界に興味あったんですか?
「それまでは全然そういう活動をしてなかったので、自分が芸能界に入るとは想像してませんでした」。
――青山学院大学に入学した時点では、どんな将来設計を?
「堅実に勉強して、普通に就職しようと思ってました。ずっとクラシックバレエをやっていて、中学まではバレリーナになりたくて頑張っていたんですけど、それ以降はずっと、やりたいことがなくて、留学したりしながら、いろいろ模索していたんです。そしたらミスコンがきっかけで事務所が声を掛けてくれて、今は『ZIP!』のレポーターをやらせていただいて、キャスターとかのお仕事を楽しく思っているところです」。
――「ZIP!」の「BOOMERS」コーナーでは最初が代官山の最新スポット、2回目が「春の北海道うまいもの会」のレポートでしたが、すごくさわやかでした。
「ありがとうございます。まだちょっと初々しさが出てましたけど(笑)」。
――ああいうのって、練習はしていくものなんですか?
「いえ。ほぼ素人のままやらせていただきました。初回からいろいろ教えてもらいながら、日々勉強中です」。
――自分で何か準備としてしたことは?
「いろいろな番組の食レポコーナーを観たりはしていました。あと、普段からごはんのときに『これだったら、どういう味と言えばいいかな?』とか、頭の中で考えながら食べるようになりました(笑)」。
――現場ではダメ出しもあったんですか?
「ありましたね。やっぱり朝の番組なので『元気に明るく』というのが基本なんですけど、緊張してしまって少し小さく表現してしまうことが多くて、『もっと思い切りやっていいよ』という注意は今も受けます」。
――2回目のときはチーズバーガーを食べて、いい感じにチーズが伸びました。
「あれは奇跡の1枚だったんです。最初の1回で伸びて素の表情も撮っていただけたんですけど、2テイク、3テイクと同じハンバーガーでやったら、もうあれ以上伸びませんでした。うまくチーズ感が出たと思います」。
――さっき出た事前の準備も役立ちました?
「実際に経験すると、頭で考えるより、その場で感じたことを言葉にしたほうが元気に明るくできるし、自分らしさも出せるのかなということを感じました」。
――初めてのテレビの現場でしたが……。
「スタジオにも出演させていただきましたが、生放送だから後戻りはできない緊張感がありました。ひとつひとつの発言とかリアクションとか、意識して気をつけています」。
――スタジオではどんな気持ちになります?
「事務所に所属させてもらったのが去年の10月で、それまでは本当に普通の大学生だったので、自分が大好きで観ていた『ZIP!』に出て、隣りに川島海荷さんがいたり、メインパーソナリティの方たち、桝太一さんとかアナウンサーの方たちと一緒にいるのが本当に不思議で……。いつも頭が真っ白です」。
――インスタにもありましたけど、初登場のオンエア後に収録された公式HPの「おみやげZIP!」では自分の年齢を間違えていて(笑)。
「そうなんです。緊張しすぎて、21歳なのに22歳と言っちゃって……(笑)。あとで自分で確認したら『あれ? 1歳間違えてる』となりました」。
――観ている分には、全然緊張は感じませんでした。
「本当ですか? 頭の中はもうめっちゃくちゃになってました(笑)」。
――オンエア分も自分で録画して観てます?
「はい。画面越しで自分を観るのが新鮮で、『食べてるときはこんな面白い顔をしているんだ』って笑っちゃいます(笑)。あと、指摘された『もっと思い切り』ということを考えながら観ると、スタジオでのうなずきが小さいとわからなかったり、『その通りだな』と思うので、どんどん改善していきたいです」。
語彙を増やして観ている方に
「おいしそう」と伝わるように
――早朝番組ですが、朝は強いんですか?
「予定がないときはグダグダしてますけど(笑)、予定があればパッと起きられます。『ZIP!』に出るときは起きるのが(午前)2時半で、アラームが鳴った瞬間にパッと起きて、シャワーを浴びて、パパッと準備をしちゃいます」。
――それはすごい。ちなみに今日の朝ごはんは何を食べました?
「いちご大福を食べました(笑)。朝早かったので、あまり食べる気にならなくて、母が買ってきたいちご大福があったからそれだけかじって、『あとでちゃんとごはんを食べればいいや』って、ここまで来ました」。
――いつもそんな感じではないんですよね?
「朝は適当で、そのときに食べたいものを食べちゃいます。朝ごはんがアイスだったり(笑)。甘党で朝から絶対甘いものを食べないと、パワーが漲ってこない感じなんです。糖分は入れておきたいですね(笑)」。
――青山学院大学では文学部英米文学科の3年生ということで。
「イギリスの文化に興味があって、映画とかコミュニケーションとか幅広く勉強しています」。
――特定の作家について研究したりは?
「まだ文学については詳しく勉強していません。入学前にジェーン・オースティンとかは少し勉強しようと思って読んでました」。
――キャンパスライフで楽しいのはどんなときですか?
「私は青学のサークルに入ってないので、友だちは学科内に限られてますけど、そういう友だちとお昼を食べながらしゃべったりするときですね。あと私、カフェが大好きで、空きコマとか少し時間があると、外に食べに行くことが多いです。いろいろと新しいお店を回っていて、近場はだいだいチェック済みです」。
――ぶっちゃけ、男子にはモテますよね?
「いや、全然です。小さい頃から、告白されたとかまったくなくて……」。
――合コンには行きます?
「行かないです。そういうワチャワチャしたところは苦手で、それなら仲良い子たちとゆっくりごはんを食べたいです」。
――本当に高嶋さんのたたずまいには清楚さが漂いますが、やっぱり育ちが良いんでしょうか?
「親には何不自由なく育ててもらいましたけど、全然普通の家庭です。ただ、自分が『やりたい』と言ったことは、全力で応援してくれました。バレエでも、実家は茨城ですけど、東京の教室まで片道2時間かけて通わせてもらいました」。
――地元にもバレエ教室はあったんでしょうけど。
「小学校の高学年から東京に通うようになりました。地元でいい感じに誉められることが増えてきて、主役もやらせていただいて、『もっと勉強したい』と思うようになったので。親は『時間がかかるから』とか言わずに応援してくれて、コンクールや発表会も観にきてくれました」。
――ご両親は厳しいところはなく?
「私は真面目と言われることが多いんですけど、親に言われる前に、自分の人生を先まで考えていました。留学を決めたのも、大学受験を考えて高2に上がるときに『よし、行こう』と決めました。そのときを楽しむだけではなく、先に繋がることをやりたいタイプなんです。親に提案されると、自分にメリットがあると思ったら情報収集して、『やりたい』と言って応援してもらうことが多かったです」。
――早くから自立していたんですね。そういう意味では、今は自分の将来像をどう描いているんですか?
「レポーターをやらせていただいて、伝えるお仕事は難しい部分もたくさんありますけど、その分楽しさも大きいので、これからもやっていきたいと思っています」。
――差し当たって課題にしていることは何ですか?
「食レポに関しては同じ言葉をリピートしないとか、語彙を増やして観ている方が『おいしそう』『行ってみたい』と思えるような伝え方ができるようになりたいです」。
――そのために普段から努力していることも?
「食べ物を表現する言葉の引き出しが自分の中で少ないので、食事を紹介している雑誌を注意深く読んだり、食レポをしているキャスターの方やタレントさんを観て言葉の勉強をしています」。
――基本、これからも芸能界でやっていこうと?
「難しい世界なので、その辺は考え中です。でも大学生の間は、いただいたお仕事をまっとうしたいです」。
高嶋望和子(たかしま・みわこ)
生年月日:1996年8月17日(21歳)
出身地:茨城県
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青山学院大学文学部英米文学科3年生。日本一カワイイ新入生を決める「FRESH CAMPUS CONTEST2016-2017」ファイナリスト。「CanCam」(小学館)の公式インフルエサー「Can Cam it girl」として活動中。2018年4月より「ZIP!」(日本テレビ系/月~金曜5:50~)に出演中。「流行ニュースBOOMERS」のコーナーを担当。
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