PICK UP IDOL わーすた
PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志
ゲームの世界をコンセプトにミニアルバムをリリース
衣装は勇者や魔法使いなどをモチーフに
――奈々聖さんが20歳になりました。大人の実感はありますか?
廣川奈々聖「何も湧かないです。お酒をちょっと飲めたくらい? この前カナダに行ったとき、空港でアイスワインを試飲させてもらって、めちゃめちゃおいしくてビックリしました」。
――去年20歳になった葉月さんは、仲間ができた感じ?
坂元葉月「そうですね。美里も8月で20歳だし、地方に行ったときのごはんで一緒に飲むのかなって、楽しみです。と言っても、私はいまだに全然飲めなくて、『とりあえず生で』は言ってみましたけど、苦くて大人の味はわかりませんでした(笑)」。
――ゲームがコンセプトのミニアルバム「The Legend of WASUTA」が発売されますが、皆さんがそういうコンセプトを希望したんですか?
廣川「スタッフさんの案ですけど、『わーすたにしかできない、ゲームをしているようなライブをしたいね』という話から生まれました」。
三品瑠香「カナダでもそうでしたけど、日本のアニメやゲームは本当に世界に広まっているみたいです。海外のライブでアニソンを歌うと、日本語で口ずさんでいる方もいます」。
廣川「そういう部分で、わーすたが発信したら面白いと思いました」。
――皆さん自身もゲーマー?
小玉梨々華「私はかわいらしくて簡単で楽しめるゲームをやりがちで、今は『ツムツム』を電車の中でやって、手首がすごく動いてます(笑)。集中しちゃって乗り過ごすこともあって、最大で最寄駅から5駅過ぎてました(笑)」。
三品「私も最近『ツムツム』をやっていて、梨々華にハートをおねだりするんですけど、くれないので悲しんでます(笑)。お兄ちゃんがいるので『キングダム ハーツ』や『バイオハザード』もやってましたけど、東京にゲーム機を持ってきてないんです。(ニンテンドー)スイッチを手に入れてからは、『スプラトゥーン』をめちゃめちゃやりました」。
松田美里「私は今RPGとFPSがブームで、『スプラトゥーン2』はずっとやってます。最近ゲーミングPCを買ったので、家で本格的にヘッドセットを付けて、『荒野行動』とかでガチで撃ち合ってます!」。
――時間を忘れちゃう感じですか?
松田「気づくと朝になってます(笑)。『そういえば、さっきお母さんに“早く寝なさい”と怒られたな』と思ってヘッドフォンを外すと、お母さんはとっくに寝ていて外は明るい……みたいな感じです。睡眠時間を削られてヤバイので、時計を買おうかと思ってます」。
坂元「時計ないんや(笑)」。
松田「部屋の時計は見ないし、携帯は開かないといけないから、パソコンの横に置ける時計を買います」。
坂元「私は飽き性で、ゲームも難しくなると諦めちゃうので、最近は原点に戻ろうと思って、今さらながら『トモダチコレクション』をやってます(笑)。久々にDSを開いたら電源がついて、ソフトが入っていたから、そのまま始めました」。
廣川「前に『Girls Mode 4 スター☆スタイリスト』というDSのソフトでキャラクターの歌を担当させてもらったんですね。カナダであのゲームで私のファンになってくれたという方がいて、帰ってから久しぶりにやりました。そのDSはスタッフさんから3年弱借りパク(借りたまま返していない)してたけど(笑)、作動して良かったです」。
――リード曲「メラにゃイザー!!!!! ~君に、あ・げ・う♪~」は、「うるチョコ(うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ)」からの3部作の完結編となりました。
松田「最初は続きがあるとは思っていませんでした」。
三品「歌詞はいつも通り、よくわからない感じ(笑)。でも、詳しく聴くと『女のコを一途に愛しなさい』みたいなメッセージ性もありました」。
――「メラにゃイザー」は相手をピュアにする呪文ですよね。そんな呪文をかけたいメンバーはいます(笑)?
松田「葉月が今年21歳になるのに、いつまで経ってもお子ちゃまなんですよ(笑)。何なら一生ピュアでいてほしいので、メラにゃいザーを打つなら葉月かな」。
――どんなときに葉月さんがお子ちゃまだと?
松田「一番好きな曲が『アンパンマンのマーチ』で、アンパンマンのお菓子も買ってます(笑)」。
坂元「LINEの着せかえもアンパンマンです」。
廣川「あと、めちゃめちゃカマチョ(かまってほしがる人)(笑)。こっちが話したくなさそうにしていても、お構いなしに話し掛けてくるから、『どれだけ子ども?』と思いつつ、あやしてあげます(笑)」。
坂元「お姉ちゃんたちにあやしてもらってます(笑)。最初の頃は空気を読んでましたけど、『ちょっと面倒くさがってるけど声掛けてもいい』というのがわかってきて、遠巻きで見て『よし今だ!』というメンバーに行きます(笑)。奈々聖は何でもいったんは聞いてくれるとわかっちゃいました」。
廣川「ハハハハ(笑)」。
坂元「他のメンバーが寝ていても、奈々聖はだいたい起きているので」。
松田「2人の笑い声で目が覚めます(笑)。『何か話してるな』と思うと、だいたい葉月なんです」。
坂元「そしたら、次に『美里ちゃ~ん』って行きます(笑)」。
松田「あと、瑠香は眠いと耐えられないみたいで、赤ちゃんのように『フーン……』となります(笑)」。
三品「通しのリハーサルの後の反省会が起きてられません(笑)。ライブ1回分歌うと、睡魔に襲われます」。
松田「そのときに毎回、生まれたての顔をしてます(笑)」。
廣川「子どもっぽいというと、梨々華はどんどん日本語が苦手になってます(笑)」。
――ツイッターで晒されてましたね。胃もたれを「イモのたれ」と言ったとか(笑)。
小玉「特に考えずに言葉を発してますけど、最近ズレ出したみたいです(笑)」。
三品「『ついに来ました。胃のもたれ』と言いたかったのが、『イモのたれ』になってました(笑)」。
小玉「ちょっと違ったけど、本当はわかっていて、口が滑った感覚です(笑)」。
――お菓子の「アルフォート」は「アラフォート」と言ってたんですよね。
小玉「それは本当に間違ってたやつです(笑)」。
松田「物の認識の仕方が雑(笑)。人の話もよく聴いてないから、いったん『なるほど』と言うんですけど、後で『どういうこと?』と聞かれます(笑)」。
小玉「話を聴いてないのは最近自覚してきて、なるべく脳に入れようと思うんですけど、イマイチ入りません(笑)」。
松田「メラにゃイザーを打たないといけないメンバーが多いです(笑)」。
モンスターが出てくるMVは
一度では理解できません(笑)
――今回収録の5曲で、それぞれ特にお気に入りは?
三品「『アンバランス・アンサーズ』はメロディやテンポが好きで、気持ち良いテンションで歌えます。よくわからないことが多い世界の中で、自分の信じるままに旅立つ歌で、ゲームっぽさの中にオシャレ感もあります」。
松田「私は『おやすみ』で安心します。みんなで焚火を囲んで、ゆったり歌うイメージで、ゲームを進めていく中で休憩ポイントにハマってます。『寂しい時は一緒におねんねしてあげる』みたいなやさしい歌詞で、わーすたの曲で一番スローテンポ。日々疲れている皆さんの癒しになればと思います」。
坂元「私は『メラにゃイザー!!!!!』です。3部作で全部、語りをやらせていただいて、完結できて良かったし、MVはアンドロ魔ン獣というモンスターが出てきたり、注目ポイントが多すぎて、1回ではストーリーが理解できないと思います(笑)。ブルーレイでフルバージョンを何回も観ていただきたいです」。
小玉「私は『誰も悪くない』ですね」。
廣川「空気を読んだ(笑)?」。
――別に曲がカブってもいいですよ。
小玉「本当にこのアルバムで一番好きなんです。すごくカッコイイけど、歌詞は鈴木まなかさんワールドさく裂で『オオバヤシケン太って誰?』と思ったり(笑)、ギャップが大きくて。でも、魔王の台詞で悪とは何か考えさせられて、メッセージ性もありつつ、ぶっ飛んでます」。
廣川「私は『ゆるぷれいる』です」。
坂元「きれいにバラけた(笑)」。
廣川「打ち合わせバッチリ(笑)? アルバムの1曲目で良い雰囲気でアルバムの世界に連れ込んでくれて、3拍子で最初は単調に感じましたけど、どんどん壮大になっていきます。歌詞はユルい感じで、冒険が始まると思ってなさそうな主人公が描かれているのも面白いです」。
――そんなユルい冒険をしそうなメンバーは?
坂元「梨々華じゃない?」。
三品「何も考えずに出発しそう(笑)」。
小玉「たぶん1人で行動するなら、意外といろいろ調べますけど、人がいたら任せちゃいます。わーすたは任せて安心・安全なメンバーなので(笑)」。
――実際この夏は冒険的なことをしたいですか?
廣川「沖縄に行きたい! スイカ割りとか夏らしいことをしたいです」。
三品「みんなで花火もやりたい!」
廣川「誰かが運転免許を取ったら、いろいろ行けるね」。
松田「私は免許を取りたい願望はあります」。
坂元「いやいや。一番やめてほしい(笑)」。
松田「みんなに『まだ生きてほしいからやめて』と言われます。運転が危ない前提になってます(笑)。私は8月に20歳になるので、3人でお酒を飲みたいです」。
廣川「美里をおうちまで運ぶことになりそうで、面倒くさい(笑)。飲むなら、美里の家の近くね」。
三品「だったら、美里の家で飲みなよ(笑)」。
小玉「私は北海道に帰省したいです。東京より涼しいし、ゴキブリも出ないし(笑)。こっちで家にゴキブリが出たときは、2時間くらい戦いました。お母さんがいろいろやってくれて、私は見守る係でしたけど(笑)。あと、虫に刺されない夏にしたいです」。
廣川「ちっちゃいなー(笑)」。
三品「去年、夜に2人で花火をして、私は短いスカートで梨々華は長かったんですけど……」。
小玉「虫に刺されたくなかったのに、私は36カ所刺されたんですよ」。
三品「私は3カ所くらいでした」。
小玉「36カ所も刺されると、体がパンパンになるんです。次の日がフェスで脚とか出すのに、ひどい目に遭いました。もう人生で虫とは関わりたくない(笑)。今年の夏は完全防御を頑張ります!」。
三品「完全、防備?」。
廣川「さっき言った、おかしな日本語がこれです(笑)」。
坂元「もちろんステージも頑張ります(笑)」。
わーすた
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月29日にメンバー5人で結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。2016年5月4日に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。9月28日に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。
【CHECK IT】
ミニアルバム「The Legend of WASUTA」が発売中。6月30日(日)まで新コンセプトライブ「わーすたKAWAIIくえすと」を恵比寿クレアートにて開催中。
詳しくはわーすた 公式サイトへ
坂元葉月(さかもと・はづき)
生年月日:1998年9月 9日(20歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ)
生年月日:1999年5月12日(20歳)
出身地:福岡県
血液型:B型
松田美里(まつだ・みり)
生年月日:1999年8月2日(19歳)
出身地:広島県
血液型:A型
小玉梨々華(こだま・りりか)
生年月日:2000年10月1日(18歳)
出身地:北海道
血液型:A型
三品瑠香(みしな・るか)
生年月日:2001年3月17日(18歳)
出身地:愛知県
血液型:A型
「The Legend of WASUTA」
CD+Blu-ray ¥2,000(税込)
CD ¥1,500(税込)