PICK UP ACTRESS 堀田茜

PICK UP ACTRESS 堀田茜

PHOTO=河野英喜 HAIR&MAKE=大島清子(Lila)
STYLING=津野真吾(impiger) INTERVIEW=斉藤貴志

衣装協力:ラムシェ/ブランドニュース(03-3797-3673)=ブラウス(¥28,000)、スカートパンツ(¥38,000)
ランダ(06-6451-1248)=サンダル(¥6,400)
マシェールコゼット/ヒストリエ(03-6804-0415)=ピアス(¥1,600)

 
 

「ダウト 嘘つきオトコは誰?」で映画初主演
10人のイケメンから嘘を見破り運命の1人を探す

 
 

――「ダウト 嘘つきオトコは誰?」で映画初主演を果たしましたが、もともと原作の恋愛アプリゲームをプレイしていたそうですね。そういうゲームをよくやるんですか?

「他のは全然やってなくて、たまたま『ダウト』が周りですごく流行っていたんです。『恋愛だけでなく、ミステリーの謎解き要素もあって面白いよ』と聞いて、その流れでプレイしました」。

――10人の男から9人の嘘つきを見抜いて運命の1人と出会うゲームですが、だいぶハマったんですか?

「どんどん先が気になるストーリーではありました。チケットを5枚もらえて、1枚ずつ使って進めていって、課金すればさらに進めるんですけど、まず無料でどれだけやれるか頑張りました(笑)」。

――嘘は見抜けました?

「全然ダメでした(笑)。ハズれると、どんどんダメな方向に行っちゃうので、それだけは避けたくて、一応自分で考えますけど、攻略サイトを見てから入力したりもしました(笑)」。

――堀田さんだと言い寄ってくる男も実際多そうだし、いろいろ見抜く目は養われているのでは?

「いやいやいや。そんなのゼロです(笑)。ハイスペックな10人の男性に言い寄られるなんて、現実にはありえないけど女性なら誰でも憧れるシチュエーションを体験できるのが、この『ダウト』の良さだと思います」。


――ゲームに馴染みがあったら、映画での恋人に裏切られて婚活パーティーに参加した桜井香菜役はやりやすかったですか?

「10人の男性に好かれるということで、きれいで凛として正義感が強くて、誰が見ても『モテるだろうな』という説得力がないといけない点は、難しかったです。でも、性格的に嘘や曲がったことが嫌いで、明るく前向きなところにはすごく共感できたので、演じやすかったです」。

――男にビンタするシーンもありました。

「かつ、水もかけたり(笑)、激しいシーンはいっぱいありました」。

――そういうのを現実にやったことは(笑)?

「ないです(笑)。最初リハーサルで軽く叩いたら、相手役の玲央(バルトナー)くんが『思い切りやっちゃってください』と言ってくれたので、めちゃめちゃ思い切り引っぱたかせてもらいました(笑)」。


――「ダウト!」のキメポーズは試行錯誤したんですか?

「もともとゲームで嘘を見抜いたときのポーズがアレで、映画でも取り入れることになりました。いかにリアルに映画の世界観に落とし込むか、監督と相談して、指の出し方や角度、体の開き方まで試行錯誤して、全部のポーズからどれが一番きれいに見えるか、研究しました」。

――香菜は田舎出身のウェディングプランナーで、泣きながら方言で話すシーンも目を引きました。

「私は東京出身で方言に馴染みはないんですけど、そこは違和感なくやりたいと思いました。母親が東北生まれなのでアドバイスをいろいろもらったり、方言の音声データをもらって何回も聴き込みました」。

――香菜が何度も「嘘だけは絶対許さない!」と言っていた気持ちはわかりますか?

「わかります。この物語の最初に、香菜は大好きだった彼から信じられないような嘘をつかれて、大きなトラウマを背負っているんですね。そこは軸だったし、共感してもらえる人もたくさんいると思います」。

――堀田さんも嘘をつかれて傷ついた経験が?

「あるのかもしれませんけど、たぶん自分で気づいてないんですよね(笑)」。

――嘘以外に許せないことはありますか?

「店員さんとかに横柄な人は嫌ですね。人を見下している態度は誰でも嫌だと思いますけど、立場に関わらず常に謙虚な人がいいです」。

――香菜のトラウマの話がありましたが、堀田さんもテレビで「『話がつまらない』と言われて振られた」とか失恋話をされてます。そういうのは尾を引くほうですか?

「まったくもって引きません。恋愛に関しては、終わったら過去。スパッと切り替えるタイプです。でも、何日かはちょっと考えたりします。その間は……何て言っていいのかわかりませんけど、暗い感じになってます(笑)」。


 
 

演技やモデルやバラエティの現場で
自然にスイッチが切り替わります

 
 

――香菜は「嘘をつかないこと」を結婚の第一条件にまでしていました。堀田さんは結婚を考えるとしたら、条件にしたいことはありますか?

「趣味が合うことですかね? 好きなことを共有できたら、結婚して何10年と添い遂げても楽しい気がします。私は音楽が好きなので、フェスやライブに一緒に行けたり、服の趣味や好きな映画の傾向が似ていると、いいんじゃないかと思います」。

――映画だと、堀田さんはどういう系統が好きなんですか?

「何でも観ます。ディズニーやアニメも、ミステリーやホラーも、ヒューマンっぽいのも好きです」。


――それだけ幅広ければ、どれかは共有できそう(笑)。

「確かに(笑)。最近だと『天気の子』がすごく良かったです。好きなシーンはいっぱいありますけど、声が良すぎて、アニメというよりリアルな感覚で観られました。あと、RADWIMPSの曲がかかるシーンもすごく印象的。良い世界観だなと思いました」。

――今回の劇中で登場した10人のイケメンの中で、嘘をついているかは別にして、スペック的に堀田さんが惹かれる人はいました?

「今まで会ったことのない小説家という職業の加賀美さんは魅力的でした。取材でいろいろな世界を知っているし、博識かつ大人な雰囲気をまとった器の大きい感じは、『こういう人もいるんだな』と思いました」。

――初めて主演として映画を1本撮って、自分の中で何かが開けたような感覚はありました?

「すごく大きな経験をさせていただいて、良いものを作りたい気持ちは一層大きくなりました。でも、自分のできないことや苦手なことに直面して、課題が多くなった面もあります」。

――どんな課題に直面したんですか?

「悲しさでもうれしさでも自分が表現したつもりの感情が、モニターや仕上がりを見ると違うものになっていて……。『もっとこうすれば良かった』という後悔はいっぱいあります。現場での立ち振る舞いも、盛り上げて引っ張っていくにはどうすれば良かったか、考えてしまいます」。

――座長として、やったこともあったんですか?

「差し入れはさせてもらいましたけど、台詞をいっぱい覚えないといけなかったし、連日の撮影で自分のことでいっぱいいっぱいになって……。振り返ると『ちゃんとした振る舞いができていたかな? 共演の方ともっと話せば良かったな』と思っちゃいました」。

――映画やドラマの出演が続いてますが、モデルとしてはカッコイイ姿を見せて、バラエティでは笑いを誘って、振り幅が広いですよね。それぞれの現場でスイッチを切り替える感じですか?

「知らないうちにスイッチが切り替わっているかもしれません。演技の現場に行くと自然に『頑張らなきゃ』となるし、バラエティだとものによって『今日は自然体でいれば大丈夫』とか『これは体を張らなきゃいけないやつだ』とか、違うスイッチが入ります。意識的に何かを変えようともしますけど、やっぱりそれより、現場に入ると自然に変わることが多い気がします」。


――「世界の果てまでイッテQ!」で、ピンポン玉を何個も口に入れて「これ映してください!」とアピールしていたこともありました(笑)。バラエティだと、ああいうモードに?

「あれに関しては『なんでやったんだろう?』のひと言に尽きます(笑)。まあ、『頑張っていたな』って感じですね」。

――これから大女優になっても、バラエティはあのノリで続けるんですか?

「もちろん必要としていただけるなら頑張ります。『イッテQ!』でも芸人さんたちがみんなで番組を盛り上げようとしているので、私もやるからには全力で行きます。ただ、年齢的に節々が痛くなってきたりしたら、体を張るのはちょっと……。出川(哲朗)さんの手前、そんなことはなかなか言えませんけど(笑)。今はお芝居が好きなので、演技をもっとやっていきたいです」。

――プライベートでは秋はどう過ごしますか?

「今年は芸術の秋を極めたいです。夏に友だちと絵画教室に行ったんです。自分で描くほうには触れてこなかったけど、時間が空いたときに『面白そうだな』と思って」。

――何を描いたんですか?

「バラとか『好きなものを何でも描いていい』ということでした。色や影の付け方とか、誰でもいい感じになる技を先生から教えてもらって、楽しかったです。美術館に行くのも好きですけど、一度描くことを経験したら、また違う見方ができそう。これからも趣味程度に描いていけたらいいなと思います」。

――いつか作品を披露してください。

「あと50年くらい待ってもらえれば(笑)」。


 
 


 
 

堀田茜(ほった・あかね)

生年月日:1992年10月26日(26歳)
出身地:東京都
血液型:B型
 
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2009年に「第12回全日本国民的美少女コンテスト」の本選に出場。2014年より「CanCam」(小学館)で専属モデル。2015年5月より「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)に出演中。女優としての主な出演作はドラマ「ノンママ白書」(フジテレビ系)、「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日系)、「重要参考人探偵」(テレビ朝日系)、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、映画「不能犯」など。初主演映画「ダウト 嘘つきオトコは誰?」が10月4日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国公開。2019年公開予定の映画「アパレルデザイナー」「キスカム!Come on,kiss me again!」に出演。
詳しい情報は公式HPへ
公式Instagramへ
堀田茜 個人Twitter
 
 

「ダウト 嘘つきオトコは誰?」

詳しい情報は「ダウト 嘘つきオトコは誰?」公式サイトへ
 

 

 

 
 
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