PICK UP CASTER 井口綾子

PICK UP CASTER 井口綾子

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

「ミス青山」出場から人気沸騰
経済番組やラジオでレギュラーも

 
 

――生まれも育ちも鎌倉だそうですが、小さい頃はどんなところで遊んでました?

「江の島に父と貝を食べに行ったり、水族館に行ったり……ですかね。小さい頃は良かったんですけど、今は青学(青山学院大学)なので学校まで遠くて(笑)。2時間くらいかかるんです」。

――ご家庭は厳しいんですか?

「厳しいです。高校までは門限が18時でした。部活や塾のときは大丈夫だったんですけど、友だちと遊びに行ったときとかは厳守です」。

――高校生で18時は早いですよね。遊んでいて盛り上がる頃に帰らないといけなかったり?

「はい。でも女子校だったので、周りの子も私ほどではないけど厳しくて、最後のほうはそれが普通みたいに慣れちゃいました。みんなも『綾子は18時までだから集合を早くしよう』みたいにしてくれて」。

――反発した時期はありませんでした?

「なかったですね。反抗期とかもなかったので、親を困らせることはなかったと思います」。


――しつけも厳しかったり?

「礼儀やあいさつで『ちゃんと“ありがとう”と言いなさい』みたいなことはよく言われてました」。

――青学に入ったのは、何かお目当てがあったんですか?

「高校2年までは英語ミュージカルの部活一本で、勉強に力を入れていたわけではなかったんです。定期テストのときだけ頑張る感じでした。でも私は幼稚園から私立の一貫校で、兄たちが中学受験、大学受験をしていたから、自分も部活引退と同時に受験したくなって……」。

――大学もエスカレーターで行くことはできたけど。

「外に出て自分で頑張りたいと思いました。親は『そのまま女子大でいいんじゃない?』みたいな感じでしたけど、私がよく相談していたのは父で、『どの大学がいいかな?』と聞いてみたんですね。父は自分の大学時代に渋谷で青学生たちがお揃いのブルゾンを着ているのを見て、『こういうのが大学生だ』と思ったそうです。それで『青学はどう?』という話になりました」。

――理解のあるお父さんのようで。

「そうですね。頑張ることは応援してくれます。芸能界に関しても」。

――小さい頃は医者が夢だったとか。

「キャリアウーマンみたいな感じにずっと憧れてました。でも、だんだん私は理系に向いてないことがわかって(笑)」。


――大学の教育人間科学部に入学したときは、将来はどんな仕事に就こうと?

「人前に出る仕事に憧れはありました。『自分なんかが生業にできるのかな?』とも思ってましたけど、高校生の頃に母と渋谷に行くとスカウトされたりもしていたので。学校が芸能活動は一切ダメだったですけど、興味はありました」。

――好きなタレントはいました?

「お笑いがすごく好きで、芸人さんはだいたいみんなファンです(笑)。最近だと千鳥さん、四千頭身さん、東京ホテイソンさん……」。

――マニアックなところまで。

「そうなんです。本当にお笑いは好きなんです」。

――自分でも面白いことを言ってたり?

「言えるかどうかはわかりませんけど、ふざけるのはすごく好きです。たぶん私にそういう印象を持っている方は、今のところいないと思うんですよね。『ミスコンに出るような子だから……』みたいな感じだと思うので。でも友だちといると、私が一番ふざけてる感じです。ごはんを食べていても一番話していて、うるさいのが私です(笑)」。

――へーっ。確かにイメージと違いますね。ところで「ミス・ミスター青山コンテスト2017」に出場したときは、ツイッターに15万人、インスタグラムに10万人を越えるフォロワーが付いたそうで。

「めちゃくちゃビックリしました。その前から『Ray』の読者モデルやAbemaTVの学生キャスターはやっていたんですけど、フォロワーは2000人くらいでしたから。青学のミスコン自体が注目度があるので、一気に増えました」。


 
 

女子大生のうちに地上波に出て
レポートや天気予報をやれたら

 
 

――インスタは3月に事務所のアカウントに移行してからも、もうフォロワーが6万人近くになりました。ちなみに、AbemaTVの学生キャスターはどういう経緯でやることに?

「アナウンサースクールのテレビ朝日アスクに通っていて、オーディションを受けました。受かったんですけど、先生からは『何で受かったのかわからないくらい、原稿読みがひどかった』と言われて(笑)、『Abema news』で10分くらいのニュース原稿を読ませていただいてもカミカミ。コメントで“カミ子”みたいなあだ名をつけられて、そこからたくさん練習しました」。

――今はバッチリ?

「2年くらいずっと『Abema news』で原稿を読んでいたので、わりと自信を持ってできるくらいにはなったと思います」。

――AbemaTVの年越し番組にも出演しました。

「昨年末の年越し番組と年始の最初に番組にレポーターやアシスタントとして出演させていただきました。AbemaTVではいろいろチャンスをいただいて、たくさんのことを経験させてもらって感謝しています」。


――この4月からはBSジャパンで「田村淳のBUSINESS BASIC」にも出演。ビジネスや経済のことも勉強しているんですか?

「正直そんなに詳しくなくて、でも興味はあるので、これを機に勉強できたらいいなと思います。番組で『銀行がなくなるかもしれない』という話を聞いて、そのあとでスマホで調べたりはしました」。

――FMヨコハマの「F.L.A.G.」ではスポーツの体験レポートも。

「私、体を動かすのは好きですけどスポーツは苦手で、自転車もこげないんです。それをオーディションのときに言ったら、1回目は“自転車に乗れるようになろう”みたいな企画になって(笑)。2時間めちゃめちゃ練習したんですけど、4こぎしかできませんでした。でも、自転車は楽しいなと思いました」。

――あと、ミオヤマザキの「哀図」と楽天チケットのコラボWebショートフィルムでは主演。お芝居は高校時代に部活でやっていたんですよね。

「やっていましたけど、英語でのミュージカルで手振りを付ける感じだったから、全然違いました。今回は彼氏とケンカしてすすり泣いたり、繊細な心の動きを表現しないといけなくて。英語では言葉で感情を表すより体の動きやトーンが大事だったので、ナレーションを録るときとか『これでいいのかな?』と思いながらやってました」。

――今後も演技を含め幅広くやっていこうと?

「やっていけたらいいなとは思います。ただ、演技は部活レベルなので、本気でお芝居をやってきた方、小さい頃から劇団に入っていた方たちがいる中で、そんなに軽々しく言えません。でもショートフィルムの撮影は楽しかったし、興味はあります。事務所の先輩だと、新垣結衣さんに憧れます」。

――新垣さんの出演作で好きだったのは?

「『恋空』はすごく好きでした。あと、『落下女』という深夜のコント番組では、演技要素もお笑い要素もあって楽しかったです」。

――やっぱりお笑い要素はポイントなんですね(笑)。大学では4年生ということで、卒論を書いたりするんですか?

「私がいる心理学科では3年生で書くんです。だからもう書き終わって、あとは残りの単位を取るだけです」。

――井口さんはいろいろ完璧そうですが、何か苦手なことはあります?

「運動はできないし、手先も不器用です。鶴を折れません。折り方が合わないというか、ズレちゃうというか……鶴にならないんです(笑)。小さいものを直したりするのも苦手です」。

――女子大生としてはあと1年ですが、その間に成し遂げておきたいことは?

「今はBSやラジオで貴重な経験をさせていただいているので、この1年のうちに地上波の情報番組でレポートやお天気キャスターをできたらいいなと思います」。


――そのためにどんなことを頑張ろうと?

「私、食レポとか絶対苦手そうだと自分で思っていて(笑)、『おいしい!』しか言えなそうで、食べるときにちょっと考えるようになりました。『F.L.A.G.』でも天気のレポートをするので、毎日ただ天気予報の気温とかを見るだけではなく、『長袖1枚羽織ったほうが安心』などというところを見たり、自分でも考えてます」。

――“かわいすぎる女子大生”として注目された井口さんですが、今はプロのタレントとして意識は変わりました?

「そうなっていかないといけないと思っています」。

 


 
 

井口綾子(いのくち・あやこ)

生年月日:1997年3月24日(21歳)
出身地:神奈川県

 
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青山学院大学教育人間学部心理学科4年生。「ミス・ミスター青山コンテスト2017」で準グランプリを受賞。「Abema news」(AbemaTV)学生キャスター。「Ray」(主婦の友社)専属読者モデル。2018年4月より、「田村淳のBUSINESS BASIC」(BSジャパン/日曜23:00~)、「F.L.A.G.」(FMヨコハマ/金曜12:00~)に出演中。
詳しい情報は公式HP
 

 
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