FRESH ACTRESS 川床明日香

FRESH ACTRESS 川床明日香

PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

4年半務めた「二コラモデル」を4月に卒業
「ピア~まちをつなぐもの~」で長編映画初出演

 
 

――「川床さん」って、福岡では多い名字なんですか?

「九州でわりとよくある名字みたいですけど、福岡では珍しくて、同じ名字の人とはなかなか出会いません」。

――今も福岡住みだそうですが、地元愛は強いですか?

「強いと思います。食べ物がおいしいですし、やっぱり知り合いがいっぱいいるので」。

――では、好きな食べ物というと?

「とんこつラーメン、バリカタです(笑)!」。

――定番ですね(笑)。初出演した長編映画「ピア~まちをつなぐもの~」が公開中ですが、「ニコラモデル」としてデビューした明日香さんは女優も前からやりたかったんですか?

「もともとドラマが大好きだったので、たぶん小さい頃から、どこか興味はありました。この世界に入ってからお芝居のレッスンを何度か受けているうちに『やっぱり楽しいな』と感じて、ずっとやりたいと思ってました」。

――どんなドラマが好きだったんですか?

「朝ドラが大好きで、小さい頃からずっと、録画したのを学校から帰って観てました。一番印象に残っているのは、井上真央さんの『おひさま』です。女優さんでは芳根京子さんが大好きです」。


――「ピア」で演じた、母親ががんを患う藤本波瑠役は、オーディションで選ばれたそうですが、それまでもオーディションはいろいろ受けていたんですか?

「福岡に住んでいることもあって、なかなか受けられませんでした。何度か受けてもなかなか受からず、ちょっとモヤモヤしていました(笑)」。

――今回は手応えがありました?

「まったくなかったです(笑)。お芝居は集中してできましたが、監督さんたちの反応がサラーッとした感じだったので、『これはちょっとダメかな……』と思ってました。そしたら合格の連絡が来て、とてもうれしかったです」。

――クランクインの前は台本を読み込む他に、何か準備でしたことはありますか?

「特になかったです。監督さんに『現場の雰囲気を感じるように』と言われたので、撮影に入ってから、常にどういう雰囲気なのかを感じ取るようにしました」。

――ほぼ初めての映画ということですが、OKが出るまでに時間がかかったシーンはありましたか?

「そんなになかったです。ただ、細かい手の動きで『これをこうしたあとに、こうする』みたいなことで、ちょっと苦戦しました。今まで受けたレッスンでは、意識しなかったところだったので」。


――お母さんから「もう治らない」という話をされて、動揺したり泣いたりするシーンも、それほど大変ではありませんでした?

「そこも苦戦しました。でも、周りのキャストの皆さんやスタッフさんが『波瑠ちゃん』と呼んで、現場で空気を作ってくださったので、無理に意識しないでナチュラルにお芝居できた気がします」。

――自然にあのときの波瑠の気持ちになったわけですね。

「そうですね。お母さん役の水野(真紀)さんが撮影の合間にたくさん話し掛けてくださったので、距離を感じずに『お母さん……』って自然と受け止められたのかなと思います」。


――涙も自然に出たんですか?

「そんなこともないです。自分の中で泣きのお芝居にはすごく苦手意識があったんですけど、そのシーンの前に水野さんが手を握ってくださって、その手の暖かさを肌で感じたときに、スッとスイッチが入った気がします」。

 
 

少し下の中学生の役だったので
甘えん坊なところを出しました

 
 

――波瑠役は素で演じられた部分もありました?

「私もお母さんとは仲が良くて、一緒にお出掛けしたりします。でも、波瑠は中学生で私の実際の年齢より少し下なので、そこはちょっと意識しながら演じました」。

――1~2歳でも違いはあると?

「そうですね。自分の中では、ちょっと甘えん坊なところを出したつもりです」。

――それは出ていたと思います。朝ごはんをパンだけ食べて、「もう時間がないから」って慌ただしく学校に行くシーンがありましたが、明日香さんの朝もあんな感じですか?

「私は一応後片付けはして行きます。そこまでバタバタは……でも、やっぱりしますね(笑)。普段は結構ノロノロしているタイプです」。

――波瑠の部屋がチラッと映った場面では、壁のボードにカバンとかいろいろぶら下がってました。

「あれも中学生くらいのちょっと幼い感じがしましたけど、私はくまモンが好きで、部屋にぬいぐるみが置いてあります(笑)」。


――撮影は去年の秋だったそうですが、振り返るとどんなことを思い出しますか?

「特に印象的だったのは、最後に家族3人でお花畑に行ったシーンです。撮影期間は天気が悪くて、そこは大切なシーンなので心配だったんですけど、その日だけ、すっごく晴れたんです! 家族のパワーが伝わったのかなと思いました」。

――今日の撮影でも、明日香さんが部屋に入った途端、雲から太陽がのぞいて、自然光が差し込みました。

「私はどちらかというと、晴れ女かもしれません。『nicola』のロケ撮影でも、雨が降ったことはなかったですね」。

――完成した映画を試写で観たときは、どんなふうに思いました?

「何か不思議でした。私が映像の中にいるのが現実に思えなくて信じられなくて、ずっとホワホワした気持ちで観ていました」。

――イメージ通りのお芝居にはなってましたか?

「撮影していたときには、自分がどんなお芝居をしているのか、全然イメージができませんでした。試写も客観的には観られなかったです」。


――やっぱり初映画ですからね。改めて映画館で観たりもするんですか?

「観たいです。お客さんの反応を見たいというのがあります」。

――お母さんと一緒に観るとか?

「いやー、それはちょっと恥ずかしいです……(笑)」。

――普段は福岡の高校2年生ですが、放課後はどんなことをしていますか?

「友だちと遊びに行くことはあります。この前は、もんじゃを食べに行きました」。

――何をしているときが一番楽しいですか?

「学校に行って、お昼休みに友だちと一緒におしゃべりしているときが、すごく楽しいです。あと、東京でお仕事をしているときは、普段とまた違う自分でいられると思います」。

――「ニコラモデル」は4月に卒業しましたが、今後もモデルは続けるんですか? あるいは、女優のほうが中心になりますか?

「モデルのお仕事は、この世界に入ってからずっとやらせていただいて、本当に素敵な場所だと常に感じていたので、これからもやりたいなと思います。お芝居もやらせていただく機会がだんだん増えて、やっぱり『楽しいな』と毎回思うので、どっちもやっていきたいです」。


――ちなみに、プロフィールでは特技にけん玉が挙がっていますが、どこで習得したんですか?

「小学校のときに、先生が昼休みにけん玉教室を開いてくれて、友だちと一緒に行ったのがきっかけです。「世界一周」みたいな技も少しできるので、いずれ披露できればと思います(笑)」。
 
 


 
 

川床明日香(かわとこ・あすか)

生年月日:2002年7月10日(16歳)
出身地:福岡県
血液型:O型
 
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2014年に「nicola」(新潮社)のモデルオーディションでグランプリを受賞して専属モデルになり、2019年4月に卒業。積水ハウス「この日を忘れない篇」CM、FUJIFILM「チェキ×青春」WebCM、短編映画「ショパンの姉妹」(MOOSIC LAB 2018にて公開)、配信ドラマ「きょうも片想い」(WATCHY)などに出演。映画「ピア~まちをつなぐもの~」が全国順次公開中。
詳しい情報は公式サイトへ
 
 

「ピア~まちをつなぐもの~」

詳しい情報は「ピア~まちをつなぐもの~」公式HPへ
 

 

 
 

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