欅坂46 駆け上るまで待てない! 尾関梨香
PHOTO=堀内亮 STYLING=米丸友子
HAIR&MAKE=進藤祐子(kind) TEXT=斉藤貴志
欅坂46 駆け上るまで待てない!
今回のターゲット
尾関梨香
欅坂46を結成当初から追っていた当サイトの連載3巡目。インタビューは“選択の自由”をテーマにお届けしています。2人目の登場は尾関梨香。昨年20歳になり、尾関スタイルはどう進化を遂げているのか?
――昨年10月で20歳になりましたが、誕生日当日はスペシャルなことはありました?
「確かたまたまお休みで、父と母とごはんに行きました。ご飯を食べに行って、初めて3人で乾杯しました」。
――自分が大人になってきたことは感じます?
「年下メンバーを見ていると『やっぱり違うな。若いな』と感じます。私は1コ現場が終わるともう疲れちゃって、空き時間はボーッとしていることが多いので、『元気だな』と思います。あと、味覚が変わりました。今まではスイーツとかを好んでいたのが、最近はどちらかというと、普通のごはんのほうが好きです」。
――差し入れでチョコレートとかをもらっても、あまりざわつかなくなったり?
「騒がなくなりましたね。前はみんなと一緒にワーッと群がってましたけど、最近はあとから取りに行ってます。だいぶ落ち着きました(笑)。それから、お寿司屋さんに行ってもマグロしか食べられなかったのが、炙りならサーモンとかも食べられるようになりました。回転寿司で頼むネタが変わりました」。
――炙りサーモンを食べられるようになったのは、チャレンジした結果?
「はい。たぶん生ものが苦手なんですけど、炙りで大根おろしとかをつけて食べたら、おいしかったんです。それが19歳から20歳の境い目の頃でした」。
――逆に、まだ自分が子どもだと思うところもあります?
「お腹がすいたら我慢できません。基本、ごはん命なので。食事制限とか気をつけなきゃと思っていても、ヘトヘトに疲れたら食べないと耐えられないのは、まだ子どもだなと思います。でも、チョコひと粒だけ食べたりすれば、5分後くらいには元気になって、踊れるようになります」。
――早っ(笑)。大人になってきたのと関係ないかもしれませんが、「欅って、書けない?」の秋の運動会企画では、走り方が普通になってましたよね? 尾関スタイルの走りが影を潜めて。
「それは握手会でも言われました。走り方を直したわけではないですけど、もともと猫背だったんですね。それを撮影とかのたびに言われがちだったので、ネットで猫背矯正ベルトを買って付けていたら、だいぶ姿勢が直ってきて……。それで走るフォームもきれいになったんじゃないかと思います」。
――走るときも背筋が伸びて?
「そうですね。あと、あのときはひらがな(けやき)との対抗戦で、負けると守屋(茜)に叩かれるので(笑)、ヤバイと思ってめっちゃ本気で走ったら、きれいに走れました」。
――なるほど。この連載3巡目は“選択”がテーマですが、尾関さんは買い物とか食事のメニューとかは選ぶのに時間をかけます?
「結構即決します。基本的に直感で行動しているので、あまり迷いません」。
――ごはん屋さんで他の人が迷っていると、じれったくなったり?
「『なんでそんなに迷うのかな?』と思います。『そんなに迷うなら、両方食べればいいのに』って思います」。
――それはどうですかね(笑)?
「私は決められないときは、基本、両方食べます。アイスを買いに行っても、決められなかったら食べたいのを両方買っちゃいますね」。
――もう少し値の張るもの、たとえば服だったらどうですか?
「服はどっちを買うかで迷うのではなく、1コ良いのがあって、それを買うか買わないかで迷うことが多いかもしれません。でも、80%は買いますね」。
――買ってから後悔することもなく?
「着なかったら着なかったで『まあ、いいや』って放置してます」。
――休みの日に出掛けるか、家でゆっくりするかの選択をすることはありますか?
「事前に決めて行動する派なので、だいたい前日には決めます。『明日は動けそう』とか『疲れているから寝よう』とか予測して、その通りにします」。
――何であれ、尾関スタイルで大抵の人と違う選択をすることは?
「いや、それはないかもしれません。普通にみんなと同じです」。
――私服は個性的なんでしたっけ?
「前はそうだったんですけど、最近は雑誌とかも見るようになって、あまり言われなくなりました」。
――柄に柄を合わせたりはしなくなって?
「しないですね。今まで買っていた中高生向けのとは違う、大人なブランドを買うようにもなりました」。
――人生に関わるような大きな選択は?
「小さい頃から普通のOLさんになることが夢だったので、それは今もずーっと考えてます。いつか欅を卒業したら、私は絶対、一度はOLさんになりたいんです。25歳で卒業したとしても、そこから就職してみたいと思います」。
――小さい頃にOLさんが輝いて見えたとか?
「普通の生活を理想としていたので、憧れがありました。姉もそういう生活なので」。
――じゃあ、欅坂46のオーディションを受けたのは、思い切った選択だったのでは?
「高校を卒業して、すぐOLさんになるつもりはなかったから、その期間は、まあいいかなという感じでした」。
――この連載で前回登場してもらった齋藤冬優花さんが、オーディションのときの尾関さんについて「ずっと下を向いていて一切しゃべらなかった」と言ってました。
「初対面の同年代の子が苦手なんです。話すようになったらいいんですけど、オーディションはどの子が受かるかわからないし、ほとんどの子とはもう会わないから、別に無理して話さなくてもいいかと(笑)。誰とも連絡先を交換しませんでした」。
――今はメンバーと仲良くなったと思いますが、渡邉理佐さんは「尾関に抱きついてもスルーされる」と話してました。
「こっちから行けるようになっても、向こうから来られると、リアクションをうまく返せないんですよね。うれしくても、どう表現したらいいのか……。会話のキャッチボールもしたいけど、できない。でも、逆に私が理佐にめっちゃベッタリしたら、理佐はたぶん離れると思います」。
――では、理想のヴィジュアルか理想のパフォーマンス力を選べるとしたら、どっちを取りますか?
「ヴィジュアルです (笑)」。
――どんなヴィジュアルが理想なんですか?
「中村アンさんみたいな感じです。大人っぽくて、引き締まっていて……」。
――選択といえば、去年ユニットの156(イチコロ)ができてグループ名を決めるとき、身長から取ることを提案したのが尾関さんなんでしったけ?
「なかなか決まらなくて、『みんな身長が同じくらいじゃない?』というのは私から言いました。『平均156cmくらい?』って。でも、みんなで決めました」。
――また156での活動もしたいですよね?
「前回の曲(バレエと少年)がかわいい系で、青空とMARRYや五人囃子は大人っぽい曲が多いから、そういうのもやりたいです」。
――何か、いろいろと“大人っぽい”に行きたいみたいですね。普段聴いている音楽はどんな感じですか?
「私、イヤホンで耳から音を聴くことが苦手なんです。だから持ち歩いてもいないし、音楽はあまり聴きません。 (笑)。イヤホンをしているときは無音です。外の音を聴きたくないときに、何も流さないで付けています」。
――尾関スタイルですね(笑)。今、差し当たって選択しないといけないことはありますか?
「うーん……。あまりないかも。“今日の夜ごはんに何を食べるか?”くらいです(笑)。それは常に考えています」。
――で、今の気分だと今日の夜ごはんはどうなりそうですか?
「プリンにしようかなと思います。今、食べたいので」。
――夜ごはんがプリンだけ、という意味ではないですよね?
「いや、プリンだけです。そういうことはよくあります。ゆで玉子1コだけとかもありました」。
――ダイエットのために?
「それもありますけど、そのときに食べたいと思うものを食べます。たくさん食べたければ食べます。ストレスにしたくないから。食べたあとに頑張るということで」。
――運動をするわけですか。
「とか、ちょっと歩いたりします」。
――最後に、自分を推しとして選んでもらうために、頑張りたいことはありますか?
「お見立て会で私のところに握手に来てくれた人が『けやかけ』での私のキャラを見て、『ちょっと違った』って思った方もいると思うので、そういう方たちにも、今の私を知ってもらいたいです」。
――そういえば「けやかけ」で、小林由依さんのような「おとなしくてかわいいキャラが理想」と話していたことがありましたね。その後の取材で由依さんは「私は逆に尾関みたいに面白い発言ができる人になりたい」と言ってましたが……。
「やっぱりないものねだりですよね (笑)」。
――そんな尾関さんの個性は貴重ではないかと……。
「両方出していけたらいいなと思います。正統派としても頑張れたら(笑)」。
尾関梨香(おぜき・りか)
生年月日:1997年10月7日(20歳)
出身地:神奈川県
血液型:O型
欅坂46(けやきざか ふぉーてぃーしっくす)
【CHECK IT】
乃木坂46に続く“坂道シリーズ”第2弾のグループとして2015年8月に結成。5thシングル「風に吹かれても」が発売中。冠番組「欅って、書けない?」(テレビ東京/日曜24:35~)が放送中。ラジオレギュラー番組「欅坂46 こちら有楽町星空放送局」(ニッポン放送/金曜24:20~)、「はんにゃ金田と欅坂46のゆうがたパラダイス」(NHK-FM/月曜16:40~)がオンエアー中。
詳しい情報は欅坂46公式サイト