PICK UP ACTRESS 松風理咲

PICK UP ACTRESS 松風理咲

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

映画「兄友」で所帯じみたヒロイン
もどかしい恋愛模様をコミカルに

 
 

――ドラマから映画と展開する「兄友」でヒロインの七瀬まい役。少女マンガ原作は初めてですね。

「やっぱり原作のファンの方がいらっしゃるので、実写化で、できるだけマンガのまいちゃんに近づけたらいいなと思って頑張りました」。

――そのためにポイントにしたことは?

「まず、まいちゃんは家事を上手にできないといけないので、フライパンの使い方とか洗濯物のたたみ方とかがうまく見えるにはどうしたらいいか、現場で何度もやってみました」。

――理咲さんはあまり料理とかはやらないんですか?

「実家にいたとき、お手伝い程度にはやってました。でも本格的にできるわけではないので、練習しました。洗濯はするのでたたんだりはできても、家事はまいちゃんほどは全然できません。あと、まいちゃんは恋愛には積極的に行けないけど、普段はわりと明るいキャラなので、なるべくテンションを上げて演じるようにしました」。


――普段の理咲さんはそんなにテンションが高いほうではなくて?

「私も学校とかではわりと高いほうだと思いますけど、まいちゃんは笑顔がキラキラしているイメージだったので、歩いているシーンでも下を向かないようにしたり、ちょっとしたところでも明るい子に見えることを意識しました」。

――客観的に見て、まいの良いと思うところは?

「すごく親切ですね。後輩の加賀くんが入学試験を受けに来たとき、お腹をすかせていたから自分のお弁当をあげたり。そういうことは普通できないので、やさしい子だなと思いました」。

――ラブコメにはあまり馴染みがなかったそうですが……。

「たまに映画を観るくらいで、そういう作品に出たこともなかったので、何かヘンな感じはしました。でも、ラブストーリーっぽいキュンキュンシーンもありましたけど、原作自体にコメディ要素がすごくあって面白かったですし、楽しみながらやれました」。


――「兄友」は恋愛にオクテ同士なカップルの話で、まいの彼氏の西野壮太(横浜流星)と兄の雪紘(古川毅)が友だち。家の薄い壁越しに、隣りの部屋からの2人の会話が聞こえてヤキモキ……という場面がよく出てきて、“表情+心の声(モノローグ)”という演技が多かったですね。

「頭の中で台詞を言いながら、それに合わせて動いて表情も付けないといけなくて、リアクションを大きく見せる部分も多かったので、何度か練習してやりました」。

――ぬいぐるみを抱きしめながら、壁に聞き耳を立てたり。

「あれは部屋のセットで近くにぬいぐるみがあったので、その場で『それを抱いてみよう』となりました」。

――清楚なイメージの理咲さんらしからぬヘン顔的な表情も見せてました。

「そうですね。普段しないような顔もしました」。

――振り切った感覚でした?

「はい。やっぱりコメディなので、監督から『普段の演技の5倍、10倍くらいの表現をして』と言われました。本当にモノローグのところが多くて、表情が思いつかないくらいになって、『もうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?』とかいろいろ試行錯誤しながら、何度も撮りました」。


 
 

長い髪ですごい顔もしていて(笑)
「これは自分?」という感じでした

 
 

――観ている分には面白かったですけど、やるのは大変だったんですね。

「ひとつのリアクションでも普通に動くよりワッと大きくしないといけないんですけど、やっているときは『こんなに動いていいのかな?』という感じがしたり、今までコメディの演技をした経験がなかったから、難しかったです」。

――ストレートな恋愛モノも初めてでしたが、その部分でも今までの演技と違いはありました?

「それはあまりなかったですね」。

――「みぞおちの辺りがこそばゆい」という台詞がありましたが……。

「ああ……。あまり経験したことはないです」。

――自分で試写を観たときは、今までの作品にはない感覚はありました?

「今まではわりと自分のままでやっていたので『私がいるな』と思ったんですけど、今回は(ウィッグで)髪が長かったりして外見も違っていたので、『これは自分なのか?』という感じがありました」。


――自分のヘン顔を見ると?

「『すごい顔をしてるな』と思うところもありましたけど(笑)、自分が想像していたのと違う感じもしました。思ったより顔が歪んでなかったり」。

――まいは所帯じみた女の子で、プレゼントに欲しいものにかつおぶし削り器や土鍋を挙げていましたが、理咲さんだったら何が欲しいですか?

「何だろう? まあ、土鍋はいらないです(笑)。テレビ番組をよく録画して観るんですけど、ふたつの番組を同時録画できなくて、重なっているとひとつしか観られないんです。だから、どっちを録るか悩まなくても、全部録画できるのが欲しいです」。

――ドラマとかを録っているんですか?

「ドラマも観ますし、クイズ番組は何でも好きで、バラエティもよく観ます。『モニタリング』とかドッキリ番組も好きですね。1人で笑って観てます(笑)」。

――それはちょっと意外かも。映画ではまいの脱げた靴を壮太が拾いに行くシーンがありましたが、理咲さんは男の子にしてもらったらうれしいと思うことはありました?

「全然想像したこともないですけど、料理ができる人はいいなと思います。もちろん自分もできたらいいんですけど、家に帰ってきたときに温かいごはんがあったら、うれしいですね(笑)」。

――この春から理咲さんは高校3年生になりました。

「高校最後の年なので、今のうちに制服を着て、友だちと遊びに行ったりしたいです。学校で集団でいる感じも、大学だとなくなると思うので、高校生活を楽しんでおきたいです」。

――理咲さんのことだから、勉強も真面目にやっているんでしょうけど。

「周りで最近勉強する子が増えてきたので、『私もやらなきゃ』と思っています。まだ本格的な受験勉強はしてないので、これからという感じですね」。


――友だちと遊びに行くことは、今でもしているんですか?

「放課後にちょっと買い物に行ったりはしますけど、もっと1日中とか遊べたらいいなと思います」。

 


 
 

松風理咲(まつかぜ・りさき)

生年月日:2001年1月17日(17歳)
出身地:岐阜県
血液型:B型

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2015年10月に「東京メトロFind my Tokyo.『私を惹きつける池袋』篇」でCMでデビュー。2016年4月に「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日系)でドラマデビュー。2016年にネスレ「キットカット」の6代目受験生応援キャラクターに就任。翌年5月に初主演映画「トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡」が公開。その他の主な出演作はネットムービー「恋茶の作法」、「星に願いを」、ドラマ「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)、「深層捜査2 ドクター大嶋二郎の事件日誌」(テレビ朝日系)、「兄友」(MBS・TBSほか)など。映画「兄友」は5月26日(土)より全国順次公開。
詳しい情報は公式HP
 

「兄友」

詳しい情報は「兄友」公式HP
 

 

 

(C)「兄友」製作委員会
 

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