PICK UP ACTRESS 岡本夏美
PHOTO=厚地健太郎 Interview=田中裕幸
話題の舞台「ダンガンロンパ3」で
ヒロイン・霧切響子役に抜擢
――舞台「ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018~The End of 希望ヶ峰学園~」で、ヒロインの“元・超高校級の探偵”霧切響子役を演じる岡本さん。出演が決まったときの感想は?
「『ダンガンロンパ THE STAGE』は一度観客として観たのですが、すごくスピード感があるなと感じ、本当に単純におもしろいと思ったのが最初の印象でした。楽しんで、謎を解いて『なるほど』と思っていました。そのときは今回私が演じる霧切さんの役を同じ事務所の先輩(岡本玲)が演じられていたのですが、それをまさか自分がやることになるとは……。シリーズの1、2で描かれていたものをしっかり引き継いでいければと思いました」。
――原作があって、しかも前作がある作品となると気を使うことも多いかもしれません。
「アニメやゲームが原作の作品の場合、役のイメージやビジュアルに寄せられるように研究して、表情や声、細かい動作をしっかり表現しようと思っています。これまでもアニメ原作の作品をやらせてもらったことがありますが、やっぱり難しいですね。普段の自分と随分かけ離れたところを演じるということで。大変ですけど、情報を得て役にしていくという作業は好きなので、今回も楽しみです!」。
――原作ファンの反応は気になる?
「はい。みなさんが求める霧切さんでいたいと思っていますし、ちゃんとそこに沿っていきながら、でも私がやる意味もみつけていきたいなと思います」。
――演じる霧切響子はどんなキャラクター?
「すごく自分を持っている子だと思いました。台本を読ませていただく中で、自分が過去に思っていたことと今思っていることの照らし合わせができ、そういうすごく大人な部分が見える女性なので、きちんと芯をもって演じたいなと思います。セリフが浮かないように、しっかり自分の中に落とし込んで、ちゃんと自分の口から霧切響子の言葉として発していけるようにしたい……と思えるセリフがたくさんあったので楽しみです」。
――主人公・苗木誠役の西銘駿さんとは映画「仮面ライダー1号」で共演経験があるんですよね。
「はい。あのときは私が高校2年生だったので、随分お久しぶりなんですけど、主演が共演したことがある人というのは心強いです」。
――岡本さんはこれまでも舞台経験がありますが、今までは小劇場公演が多かったですね。
「そうですね。事務所のみなさんとやらせてもらっていたので、他の事務所のみなさんと、というのはほぼ初めてで、本当にワクワクしています」。
――しかも(東京公演は)サンシャイン劇場。
「サンシャイン劇場は私もプライベートで足を運んだりするので、あそこに立てるんだと思うとワクワクします。また、今回は大阪でお芝居ができることもうれしくて!」。
――雑誌「Seventeen」のモデルとしても活躍されている岡本さんですが、コレクションで関西やそれ以外の地方に行く機会もあったと思いますが、お芝居では初めて?
「はい。以前も舞台の告知をすると『大阪にも来てください』というファンの方の声もあったので、今回は関西のファンの方にも生でお芝居を観ていただければうれしいです」。
自分の場合は”元・超高校級のエネルギー”
「ほんとに元気だね」と言われていました
――今回演じる霧切響子の“元・超高校級の探偵”というキャッチフレーズがすごいですね。演じる岡本さんが高校生だったときって何が“超高校級”だった?
「えーっ、なんだろう? ……あっ、エネルギーはあると思います!」。
――エネルギー!? “バイタリティが超高校級!”みたいな?
「よく友だちに、仕事で学校を休んで次の日に元気に挨拶すると、『ドラマの撮影中で忙しいのにほんとに元気だね』と言われていました」。
――文化祭や体育祭でも張り切るタイプ?
「はい! 随分張り切っていました(笑)。文化祭でクラスの揃いのパーカーを自分が率先して作っていました。デザインを考えて、みんなにアンケートをとったり、『どのパターンのデザインがいいですか?』と意見を聞いたり……。大好きなお洋服のことだったので、楽しかったです」。
――昨年高校を卒業した直後のインタビューでは、「これからJKブランドが使えなくなる」という話をしていましたが……。
「今度は“10代ブランド”が使えなくなります(笑)」。
――今年7月には20歳を迎えますからね。実際にJKじゃなくなって変化ってありましたか? 仕事でもプライベートでも。
「学生じゃない役を立て続けにやらせていただくようになりました。社会人の女性はあまり演じたことがなかったのですが、高校を卒業してからよく出会うことになりました」。
――そういえばドラマ「ハケンのキャバ嬢・彩華」(ABCほか)では初めてキャバ嬢の役にも挑戦していましたね。かなりピュアなキャバ嬢でしたけど。逆に女子高生役はもうなくなった?
「いえ。そんなことはなくて、最近だとドラマ『賭ケグルイ』(MBS/TBS系)も高校生役でした」。
――「賭ケグルイ」では、これまでの清楚なイメージの岡本さんからは想像できない、すごい表情で見せた怪演は評判になりましたね。
「どストレートな学生の役はなくなりましたけど、どこかクセのある学生役が増えました(笑)」。
――プライベートでは変化はありました? 学校に行かなくてもよくなったし……。
「母と出掛ける機会が多くなりました。美術館に行ったり映画を観に行ったり、私も母も歌うのが好きなので、自宅の近くのカラオケ屋さんに一日中いたり……。高校を卒業して時間ができたので、ジムに通い始めました。あまり友だちと遊ぶ感じではないので、ひとりでいる時間も増えましたね」。
――それは意外ですね。
「そうかもしれないですね。空いている時間はひとりで家にいて動画を観ています」。
――高校生のときもクラスのみんなとまんべんなく仲が良いというより、決まった2、3人とずっといるという感じ?
「クラスのみんなとは仲が良かったですが、遊びに行ったりするのは2、3人くらいで、今も会うのは高校のときのその友だちと、中学のときの2、3人の友だちくらいです。でも20歳になったらもしかしたらご縁の幅が広がるかもわからないし……」。
――お酒を飲めるようになったら、付き合いの幅が広がったりするのかも?
「変わるかなぁ? 想像がつかないです。お酒に関しては、7月1日が20歳の誕生日なんですが、その日は日曜日で、父が家にいるので二人で一緒にお酒を飲もうという約束をしました!」。
――ほっこりするいい話ですね。最後に「ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~」への意気込みを。
「台本を読ませていただいて、すごく人との繋がり方を考えさせられるなと思いました。人を信じるって簡単そうで難しいし、みんなを信じずに生き続けても、きっと楽しくない。もしかしたらそっちのほうが得するのかもしれないけど、楽しくないんだろうな……と『ダンガンロンパ THE STAGE』の1、2と今回の台本を読んでそう思ったので、そういう関係性や心の動きをしっかりとみなさんに伝えられたらなと思います」。
岡本夏美(おかもと・なつみ)
生年月日:1998年7月1日(19歳)
出身地:神奈川県
【PROFILE】
2011年「ラブベリーモデル・オーディション」でグランプリを受賞したことをきっかけにデビュー。同年から雑誌「ラブベリー」専属モデルを務め、2012年から「nicola」専属モデル、2015年から「Seventeen」専属モデルに。女優としては、ドラマ「GTO」(2014年)、「賭ケグルイ」(2018年)、映画「仮面ライダー1号」(2016年)、ドラマ&映画「咲-Saki-」(2017年)、映画「台湾より愛をこめて」(2018年)などに出演。
【CHECK IT】
舞台「ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018~The End of 希望ヶ峰学園~」に出演。人気ゲーム「ダンガンロンパ」シリーズのアニメを原作とする舞台の第3弾で、2016年に未来編、絶望編として放送されたアニメ版「ダンガンロンパ3~The End of希望ヶ峰学園~」を初舞台化する。東京公演が7月20日(金)~7月23日(月)にサンシャイン劇場で、大阪公演が7月27日(金)~7月29日(日)に森ノ宮ピロティホールで、東京凱旋公演が8月3日(金)~8月13日(月)にヒューリックホール東京で上演。
詳しい情報は公式HP
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