PICK UP ACTRESS 岡崎紗絵

PICK UP ACTRESS 岡崎紗絵

PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」に
前向きで時に空回りする研修医役で出演中

 
 

――最近、よく雑誌の表紙に登場してますね。

「表紙をやらせていただくのは自分の中でも大きいことで、ありがたいです」。

――自分でコンビニとかで見ることもありますか?

「はい。表紙の自分と目が合うと、『前に並べてみようかな』と思ったりします(笑)」。

――グラビア撮影で意識していることはありますか?

「楽しくやりたい、というのは常にあります。スタッフさんも何度かお世話になっているチームなので、空気感はできていて。毎回“休日感”とか、そういう感じのテーマでやっています」。

――「アライブ がん専門医のカルテ」では研修医の夏樹奈海を演じていますが、研修医役は2回目でしたっけ?

「そうです。前回は外科で今回は内科なので全然違いますけど、気持ち的に入りやすいところはありました」。

――自分が病院通いをしていたような経験はありますか?

「あります。小さい頃は気管支が弱くて、喘息持ちだったんです。入院して、ずーっとベッドで長い時間を過ごす経験もしました。だから、患者さんの気持ちも『これは辛いんだろうな』とかわかるところはあります」。


――「こういうお医者さんがいると嬉しい」みたいなのもありました?

「親身になってくれて、やさしい先生がいいですね。小さい頃だったので、看護師さんもナースコールで怖い感じの人が来ると、『うわっ!』となりました(笑)」。

――夏樹先生は小児科を目指していて。

「弟を病気で亡くしたのがきっかけで、小児科医を目指した研修医です」。

――同期の研修医の結城先生(清原翔)には、乳がん患者の全摘手術などで意見が対立して、よく食ってかかってます。

「結城先生は口数が少なくて内に秘めるタイプで、思ったことをパーッと表に出す奈海と対照的で、『わかりづらいからハッキリ言いなよ!』みたいな気持ちはあると思います。結城先生のほうも頭が切れるので、奈海が空回りしている様子を『もっと要領良くやればいいのに』と見ているでしょうし、お互いに思うことはあるようです」。


――自分の意見をしっかり言う夏樹先生は、気は強いんですかね?

「一生懸命なんですよね。自分の思ったことは曲げずにやろうとするし、患者さんに寄り添おうとする。だから、乳がんの女の子に対して結城先生が『すぐ切除手術したほうがいい』とドライに言うと、『もっと患者さんの気持ちになりなよ!』とぶつかるんですよね」。

――「あんたには乙女心はわからんね!」とか、医者っぽくない発言もあったり。

「言ってることは奈海のほうがわかりやすいですよね。指導医の心先生(松下奈緒)が彼女の中で大きい存在で、小児科でああいう先生がいたら子どもたちも安心するだろうし、いろいろ刺激をもらっていると思います」。

――紗絵さんも思ったことは言うタイプですか?

「時と場合によります。相手にもよりますけど、私はそんなに言わないで、飲み込むと思います。『さすがにこれは』とか溢れ出す何かがあれば言うとしても、思ったことをすぐ口にするタイプではないです」。

――夏樹先生みたいに頑張りが空回ることは?

「私は緊張しぃなんです。周りの方は『そういうふうに見えない』と言ってくださるんですけど、自分の中ではすごく緊張していて。だから、たとえば言いたいことがありすぎたり、想いが強ければ強いほど、伝えたい気持ちが溢れて、自分で何を言っているか、わからなくなっちゃうときがあります(笑)。考えがこんがらがって、気持ちだけが前のめりになっちゃって、伝えたいがゆえに伝わらない……という」。


――「アライブ」の現場でも緊張はします?

「この現場は和やかです。シーン的に緊張するようなシリアスな部分はあっても、腫瘍内科のメンバーはすごく温かくて、ドラマの空気感そのまま。皆さんとフランクにお話しやすいので、あまり緊張はしません」。

――医療ドラマの中でも、がんがテーマということで、演じながら考えさせられることも多いのでは?

「がんは今、2人に1人がなっているとはいえ、自分にとってはあまり身近なことではなかったのが、2話から登場した乳がん患者の方が私と同世代の20代で、人ごととは思えなくなりました。同じ女性として、自分だったらどうするか? すぐ手術するか? そういうことも考えました」。

 
 

緩和医療を受け入れた患者さんに
先生が語る場面にグッときました

 
 
――3話では50代の末期がん患者について、「抗がん剤治療を続けるか、緩和医療に切り替えるか」という議論がありました。

「『ここ(医局)で揉めるんだから、簡単には決められない』という。本当にそうだと思います。家族は生きてほしいと願うから治療をしてほしい。でも、ご本人は『もういい』と言っている。自分に置き換えても難しいです。スタッフさんに実際そういう立場になった方がいらして、やっぱりいろいろな意見がぶつかったと聞きました。すぐに決められる話ではないですよね」。

――そんな中で、夏樹先生は「緩和医療は死を宣告された気持ちになるのでは」と話してました。

「私も奈海の考え方はよくわかります。3話で弟の話をしていて、『自分の両親もつらい治療をギリギリまで続けさせたけど……』ということだったので、台詞を言っていて納得できました。抗がん剤の副作用が強すぎて弱ってしまうことも、緩和医療にしたら長く生きられたケースもあって、やってみないとわからないところはあるみたいですけど」。

――前半で特に感動したシーンはありますか?

「その3話で、患者さんご自身が緩和医療を受け入れて、自宅療養になって、心先生と一緒にお宅にうかがったシーンですね。心先生が患者さんと対峙して、『ご家族との時間を大切にしてください』と語り掛けて、患者さん役の朝加(真由美)さんも涙を浮かべられてました」。

――夏樹先生も目が潤んでました。

「やっぱり緩和医療に切り替えるとなると、ご自身は宣告を受けたように思うだろうし、『残された時間を家族と幸せに過ごしたい』というほうに向かう。全部わかっているから、ああいう表情が浮かんで……。あのシーンにはグッときました。たぶん先生と患者さんのそうしたやり取りは、何度もあるとは思うんです。でも、ご家族にも触れて背景を知ると、私自身も感じることはありました。1人の人間として寄り添いたいというか、そんな気持ちになりました」。

――後半もいろいろな患者さんと向き合うんでしょうね。

「私は『病気を診るのではなくて患者さんを診る』という台詞がすごく好きで、腫瘍内科のすべてを語っているように思います。その言葉を知ることができて良かったです。あと、先生側も人間で、抱えているものがたくさんあって。心先生と薫先生(木村佳乃)がどうなっていくかも気になります」。


――何か秘密があるようで。

「温かさがありつつ、そういう謎がスパイスになっているドラマだと思います。奈海と結城先生のコンビも、どうなっていくのか見守っていただければ(笑)」。

――ところで、紗絵さんは健康のために気をつけていることはありますか?

「風邪をひかないように最近始めたのが、ビタミンの粉を水に混ぜて毎日飲むことです。今いろいろ流行っているので、免疫力を上げるものを食べたりもしています」。

――「アライブ」は冬ドラマですが、1年前の「トレース~科捜研の男~」みたいな寒い現場はないみたいですね。

「スタジオの中にばかりいて、ヌクヌクしてます(笑)。医局のセットが2階建てになっているんです。そういうのは初めてで、空気が籠って逆に暑くて、汗をかきながら、寒さとは無縁の撮影をしています(笑)。私的にはすごくありがたいです」。

――というと、紗絵さんは寒がり?

「かなり寒がりです。『トレース』のときは事件が外で起こって、冬の川辺で捜索したり、寒かった記憶がすごくあるんです。それに比べたら、今は天国ですね(笑)」。

――モデルさんの現場では、冬場に夏服で撮影とかありますよね?

「今の時期は死にそうです(笑)。まだ半袖まではいきませんけど、衣装の生地が薄くなって、肌を覆う面積が少なくなってくるので、もうブルブルしながら撮っています」。

――でも、プロのモデルさんとなると、撮っている間は震えも止まるわけですか?

「粉雪が舞っていようが、夏気分で『まぶし~い!』みたいな感じでやらないといけないので(笑)、撮っている間は気合いです! 実際は夏気分にはなれなくても、そう見えるように頑張ります」。


――そんな冬ならではの、お楽しみもないですか?

「冬は苦手なので、ずっと家にいたいです(笑)。でも最近、こたつを買いました。こたつに入って暖まりながら、アイスを食べたりしてます」。

――寒がりでも、最近までエアコンだけだったんですか?

「こたつがあると入りっぱなしでダラけちゃうかと思って、買おうとしなかったんです。買ったら結果、ダラけてますけど(笑)、やっぱりすぐ暖まって良いですね。完全にこたつ虫になってます(笑)」。
 
 


 
 

岡崎紗絵(おかざき・さえ)

生年月日:1995年11月2日(24歳)
出身地:愛知県
血液型:B型
 
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「ミスセブンティーン2012」でグランプリに選ばれ、「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務める。2016年5月号から「Ray」(主婦の友社)の専属モデルに。2015年から女優としても活動。主な出演作はドラマ「嫌われる勇気」(フジテレビ系)、「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)、「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系)、「パーフェクトワールド」(カンテレ・フジテレビ系)、「猪又進と8人の喪女~私の初めてもらってください~」(カンテレ)、映画「脳漿炸裂ガール」、「ReLIFE リライフ」、「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」、「午前0時、キスしに来てよ」、「mellow」など。ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(フジテレビ系/木曜22:00~)に出演中。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

「アライブ がん専門医のカルテ」

詳しい情報は「アライブ がん専門医のカルテ」公式HPへ
 

 

 

 
 
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