PICK UP IDOL SUPER☆GiRLS(阿部夢梨+樋口なづな)
PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志
デビューから10年で25枚目のシングル
未来を信じて進むメッセージソングに
――スパガがデビュー10年、夢梨さんは加入4周年ということで、当時の3期生の写真をSNSに上げていました。改めて見ると、見た目はだいぶ変わりましたね(笑)。
阿部夢梨「あの頃は本当に子どもでした。メンバーからは今も『夢梨ちゃんはロリ』と言われますけど、以前の顔はもっとロリだったので(笑)」。
――なづなさんはその頃、夢梨さんをどう見てました?
樋口なづな「私が言うのも変ですけど、年齢以上に幼く見えていました(笑)。でも、今は大人っぽくなって、私より年上に見えます」。
阿部「ホントに?」。
樋口「『いつの間に追い越されたんだろう?』と思いました(笑)」。
――夢梨さんは、4期生の中でもなづなさんとは早めに仲良くなった感じ?
阿部「そうですね。4期で最初にごはんに行ったのが、なづちゃん(樋口)でした。一緒に行きたいと思ったお店が潰れていて、結局エイベックスの近くのカレー屋さんにしたんですけど(笑)」。
――波長が合ったんですか?
阿部「昔の自分を見ているようでした。なづちゃんはとにかくがむしゃらで、目に輝きがあって、純粋に楽しんでいる姿が、自分に似ていると思いました」。
――なづなさんも夢梨さんは近づきやすかったり?
樋口「いえ……と言ったらアレですけど(笑)、最初は目力に負けてしまって、近づき難くて。でも、しゃべってみたら、やさしくて面白くて、打ち解けました」。
――身近で接したら、イメージが変わったと。
樋口「自分がスパガに入る前は非の打ちどころがない、欠点がない方だと思っていたんです。それが、入ってみたら意外と……」。
阿部「欠点だらけだった(笑)?」。
樋口「そういうわけではないですけど、衣装を汚したりすることもあって(笑)。MV撮影のときに、何かの拍子で衣装を濡らしましたよね?」。
阿部「あれは自分で『マンガか?』と思いました(笑)。『片想いのシンデレラ』のMV撮影のスタジオで、グレープジュースを片手に持ちながら『もう始まる。行かなきゃ』って急いでいたら、曲がり角でスタッフさんがいらっしゃって、思い切りコケてしまって。衣装のスカートにジュースがかかって、大惨事になりました(笑)」。
――これから撮影というときに。
阿部「衣装さんが青ざめて(笑)、急いでドライヤーで乾かしてくれて、迷惑をおかけしました。メイキングにうっすら、私が『ごめんなさい!』と大騒ぎしている声が入っているので、マニアの方はぜひチェックしてください(笑)」。
――新曲「明日を信じてみたいって思えるよ」では、なづなさんが初のセンター。目指していたことですよね?
樋口「ゆくゆくはセンターに立ちたいと思っていましたけど、その前にまだまだ頑張らないといけない課題がたくさんあったので、ビックリしました」。
阿部「私は何となく、次のセンターはなづちゃんという気がしてました。メンバーだからこそ間近で、最近のパフォーマンスの成長を見てきたので」。
――なづなさんは加入したときから歌唱力に定評がありましたが、さらに成長したと?
阿部「SHOWROOMでカラオケ100曲チャレンジをやっていて、めちゃめちゃ上手だなと、いちファンとして聴いています(笑)」。
――3曲続けてセンターを張った夢梨さんから、心得を伝授したりは?
阿部「そんなこと、するわけないじゃないですか(笑)。でも、支えてあげられたらいいなと、すごく思います。私は初めてセンターを務めさせていただいたときより、2回目、3回目とどんどんプレッシャーが強くなりました。前回よりもさらにいいものを、皆さんにお届けしないといけないので。3回目の『忘れ桜』はWセンターでしたけど、2回目の『片想いのシンデレラ』は特に重圧に負けないように頑張りました」。
樋口「私はどちらかというと、発表される前のほうがナーバスになりました。『ファンの方にどんな反応をされるのか?』『私がセンターでスパガのイメージが崩れると思われたらどうしよう?』、そういうことを考えてしまって。でも、いざ発表されたら『おめでとう。頑張ってね』と言ってもらえて、早く皆さんの前で披露したい気持ちが大きくなりました」。
――なづなさんはセンターとして、夢梨さんを見習いたいところはありますか?
樋口「夢梨さんはいつも後ろから見ていて、パフォーマンス中に一瞬たりとも抜けがないんです。MVでもリリイベでもライブでも、後半にだんだん体力を消耗するのが当たり前なのに、どんなときでもしっかり輝いていて」。
阿部「ありがたいことに隙がないとよく言ってもらいますけど、自分ではまったくそういう意識はありません。あざといと言われても自分では無意識なのと一緒。アイドルを8年間やっていて、アイドルでいることが当たり前のように染み付いているのかなと思います」。
樋口「あと、夢梨さんはおしゃべりがめちゃくちゃ上手なんです。私はひとつの文に何度も同じ言葉を使ってしまうんですけど、夢梨さんはラジオ(ナイスゆめり!)を聴いていると、いろいろな言葉が出てきて、すごく勉強になります」。
阿部「私もラジオを始めたときは、マネージャーさんに心配されるほど語彙力がなくて、自分でも番組が成立するか不安でした。でも始まったら、マネージャーさんにも『あれ? 話せてる!』と言われました」。
――自分の思わぬトークの才能を見つけた感じ?
阿部「才能というほど全然しゃべれませんけど、これに甘えずパーソナリティーとしてもっと勉強していきたいです。テレビに出られても気おくれすることなく、どんどん自分のキャラクターを出せる度胸を身に付けたいと思います」。
当たり前のことが当たり前でなくなった中で
今は会えない皆さんへの気持ちを込めました
――この曲は、サビの「夢があるから 君がいるから 明日を信じてみたいって思えるよ」をはじめ、今のご時世での心境と重なりますか?
樋口「今の自分たちにも、ファンの皆さんにも寄り添ってくれる歌詞だと思います。今までは会えることが当たり前で、皆さんはたぶん、私たちのことを『今、何をしているだろう?』と考えてくれていたと思いますけど、私もファンの方たちが『何をしているだろう?』と考えていました。皆さんにも『明日を信じてみたい』と思っていただけるように、気持ちを込めて歌っています」。
阿部「アイドルの活動をすることも、プライベートでは学校に行くことすら、当たり前だったことが当たり前ではなかったと身に染みた中で、今までのスパガになかったくらい、ファンの皆さんに向けた曲になりました」。
――「ダメモト それでいいね」というフレーズもありますが、ダメモトでやったらうまくいった経験はあります?
樋口「スパガのオーディションですね。それまでもオーディションは結構受けてきて、なかなかうまくいかなかったんですけど、スパガのときはダメモトというか、覚悟を決めて頑張ったせいかトントン拍子で進みました。SHOWROOM審査で『失敗しても明日取り返せる』という気持ちがあって、ここまで来られたのかなと思います」。
阿部「私は『チャンスは誰にでも平等にある』と思って生きてきたので、ダメモトという考えはあまりないです。最初に雑誌の読者モデルに応募したときくらいかな」。
――じゃあ、アイドルでなかったら、好きな人にダメモト関係なく告白できるタイプ?
阿部「私は言えると思います。それで、たぶん振られるタイプです(笑)」。
樋口「私はたぶん言いません。いい感じの関係を崩したくないので」。
――カップリングの「Summer☆Wave!!!」」は、例年ならこの時期の表題曲になりそうな夏曲ですね。
樋口「この曲を聴いてパッと思い浮かんだのが、インスタでよく見る額縁を砂浜に差して、そこを通る光景です。すごくキラキラして、夏を満喫している感じで」。
阿部「私も海が思い浮かびました。と言っても、プライベートで海に行ったことはあまりなくて。なづちゃんは三浦海岸でイベントしたことはあったっけ?」。
樋口「とんでもなく寒い日にやりました(笑)」。
阿部「雨の日だっけ? 三浦海岸では前に、近くのおうちが楽屋になっていて、メンバーとピザを食べたり、ダーツをした楽しい思い出があります。3年前に『サクラノユメ。』というユニットを組ませてもらったときは、安藤咲桜ちゃん、一ノ瀬みかちゃんとライブが始まる前に早めに入って、海で遊びました」。
樋口「うちは家族全員、暑いのが苦手なんです。小学生の頃、夏休みに新潟旅行に行って、夏っぽくないですけど、工作ができるところでオルゴールを作りました。今も家に飾ってあります」。
阿部「私も夏はわりと家にいて、友だちと室内で遊びました」。
――夏はそんなに好きではないわけですか?
樋口「アイドルになってから、好きになりました。今年はできませんけど、夏フェスとかあるので」。
阿部「夏の野外ライブは楽しさが一番ですけど、その次に来るのが過酷さ(笑)。『ばぶりんスカッシュ!』のリリイベのとき、最後のMCで立っていられないくらい暑かった記憶があります。すごい汗っかきなので、普段からミニ扇風機を持ち歩いています」。
――今年も半分が過ぎましたが、下半期はどんなことをしていきますか?
樋口「ファンの方に会えるようになったら一番ですけど、SNSをもっと上手に使えるようになりたいです。今ツイッターのフォロワー数が9000人ちょっとなので、下半期に1万人を越えたらいいなと思います」。
――得意の料理ネタも上げていきますか?
樋口「4月から製菓の専門学校に通い始めて、本格的に作れるようになっていると思うので(笑)、載せていきたいです」。
阿部「高校生活も最後なので、こんなご時世ですけど、ちょっとでも思い出を作れたら。あとは、とにかく時間を有効活用していきたいと思います」。
――スパガの結成10周年イヤーが大変な年になってしまいましたが、自粛期間から何らかのプラスにできたこともありませんか?
阿部「皆さんに直接会うことはできないんですけど、オンラインイベントを開催して、遠方で普段はイベントに来られない方とも会話できたり、海外から参加してくださった方もいました。そういうコミュニケーションが取れたことはプラスになりました」。
樋口「今まで他のアイドルグループを応援していた方々が私たちの配信を観てくれたり、『友だちづてで初めて来ました』という方も多かったです。またライブができるようになったら、そういう方々にも自信満々で観ていただけるように、パフォーマンスを磨いておきたいと思います」。
SUPER☆GiRLS(すーぱーがーるず)
2010年6月に「avex アイドルオーディション 2010」で応募7000人から選ばれた合格者12人で結成。同年12月にavexが設立したアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第1弾としてアルバム「超絶少女」でデビュー。結成3周年の2013年6月に日本武道館公演を開催。メンバーの卒業や加入を経て、2019年1月からは“第4章”に入っている。現メンバーは10人。
【CHECK IT】
25thシングル「明日を信じてみたいって思えるよ」を8月5日(水)に発売。阿部夢梨がラジオ「SUPER☆GiRLS阿部夢梨のナイスゆめり!」(ラジオ日本/火曜23:00~)にパーソナリティとして出演中。
詳しい情報はSUPER☆GiRLS 公式サイトへ
阿部夢梨(あべ・ゆめり)
生年月日:2002年7月29日(18歳)
出身地:石川県
血液型:A型
樋口なづな(ひぐち・なづな)
生年月日:2001年8月28日(18歳)
出身地:静岡県
血液型:B型
「明日を信じてみたいって思えるよ」
CD+Blu-ray 2000円(税込)
CD 1200円(税込)
直筆サイン入り自撮りチェキ応募はコチラ⇒