PICK UP IDOL たこやきレインボー
PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志
関西から世界へ発信するメジャー第2弾
「どっとjpジャパーン!」をリリース
――エイベックスからメジャーデビューして、変わったことはありますか?
堀「いろいろな曲が来るようになりました」。
春名「今までは関西色ばかりやったのが、おしゃれな曲が増えました。曲の振り幅が広がって、いろいろなたこ虹を見てもらえるようになったと思います」。
清井「あと、お弁当の種類が豊富になりました(笑)。ケータリングが3種類だったのが、『8種類ある!』みたいな」。
彩木「ズラーッと並んでいて」。
堀「選び放題です。東京で泊まったホテルも、テレビと机が壁と一体化してすごかった。次に泊まるホテルは洗濯機も付いているんです」。
清井「いつも2人でひと部屋だったのが、今回は1人1室!」。
堀「シングルやもんな」。
清井「でも、他のメンバーの部屋に行ったりはします」。
彩木「お風呂に1人で入るのが怖いから、一緒に入ったり」。
堀「その流れで、一緒に寝たりするかな」。
彩木「1人で寝るのも怖い日は」。
春名「お風呂に鏡があったら、もう無理です。『背後に何かおるんちゃうか?』と思い始めて怖くなって、壁に背中を引っ付けて洗います」。
根岸「よう洗えるな(笑)。私は大丈夫です。でも泊まる日に怖い話とか聞いたら、地味に思い出して『何かおるんかな?』と考えてしまう。テレビの音で怖くなくなったりもします」。
清井「それが知らん人の声に聞こえて、怖くなるんですよ。私、運悪くホテルのお部屋が端っこになることが多くて」。
堀「ああ、多いな」。
清井「スタッフさんから『隣りに部屋がないのに声が聞こえてくる』みたいな話を聞いてから、端っこの部屋がめっちゃ怖いんです……」。
――メジャー第2弾シングル「どっとjpジャパーン!」は外国人設定で歌っているんですよね?
堀「外国人さんが日本語をしゃべっているように」。
春名「『エダマミ』とか『カラオキ』とか」。
彩木「ちょっと舌を巻いたりして」。
堀「めっちゃカタコトみたいに」。
――かえって難しくなかったですか?
堀「ノリで楽しかったかな?」。
清井「録るときはそう歌うように言われてなかったので。録り終わったあとに『外国人さんの感じやったんかな?』と話してました。だから、歌い方はあまり考えなかったです」。
――プロデュースの前山田健一さんは、いろいろなディレクションを出すと聞きますが。
清井「仮歌とまったく違う歌い方になったり、メロディが変わったり。それが即興でできるのがすごいと思いました」。
春名「私はよく『まいまいらしく歌って』と言われます。『かわいい感じで』とか。普通の歌のパートが台詞になったりもします」。
根岸「私は『パワフルに歌って』とよく言われますね」。
堀「ドスが利いた感じやもんな」。
――くるみさんも今回はコブシを利かせてますね。
堀「仮歌がそういう感じやったから。レコーディングのときは『ここにもうひとつ、これを入れて』とか言われて、いっぱい挑戦しました。初めてかな? こんなにやったの。ライブでもちょっと変えたり、そういうのがめっちゃ楽しいです」。
――寿司や納豆に着物や歌舞伎など“ジャパーン”なものがいっぱい出てきますが、みんなが好きなのはあります?
清井「海外旅行に行ったとき、日本食の食べたさがハンパなくて。向こうのごはんもおいしいけど、日本食がないとほんまに寂しくなりました」。
春名「私は日本のアイドル文化が大好きです。ドルヲタなので」。
堀「日本でなかったら、自分たちもこんな経験できてないもんな」。
根岸「私はアニメがめっちゃ好きやから、もし外国に生まれていたら、日本のアニメのキャラや衣裳に憧れていたと思います」。
堀「キャラクターがかわいいアニメも日本にしかない?」。
根岸「外国のアニメって、動物のキャラクターが動いてる感じじゃないですか。日本のアニメは2次元ですけど、ちゃんと人間らしさが入っているので」。
彩木「アニメイトがある時点で、日本に生まれて幸せやなと思います。あと、歌のジャンルもいっぱいありますよね。演歌とか」。
――そもそもですけど、たこ焼きは?
堀「おっ、そうですね。歌詞でも『たこ焼き、お好み焼き』と言っていて」。
彩木「めっちゃ好きです」。
堀「家でもけっこう食べます」。
春名「大阪では一家に一台、たこ焼き器があるんです。普通に自分たちで生地から作って食べますね」。
堀「お母さんが忙しいときとか、『今日はたこ焼きだから勝手に作って』って感じで、タコと生地といろいろなものを置きっぱなしにして、子どもたちだけでたこ焼きを晩ごはんにすることも全然あります」。
清井「友だちとパーティーをしたら、絶対たこ焼きになるんです。たこ焼きって何を入れてもおいしいじゃないですか。チーズとかチョコとか。そういうのも楽しいし」。
根岸「うちは和歌山ですけど、たこ焼き器を持ってます。お父さんが好きなので。大阪と変わらないと思います」。
春名「それが普通やと思って生きてきたから、東京の人の家にたこ焼き器はないと聞いて『エーッ!?』となりました」。
堀「東京の友だちが家に遊びに来たとき、たこ焼き器の穴に油を塗るやつを『これ何?』と言われて。『たこ焼きに油を塗るってどういうこと?』みたいな。『そんなの知らんのや!』ってビックリしました」。
清井「たこ虹に入ってからは“たこ焼き”という言葉に反応しちゃうようにもなりました」。
堀「周りの子たちも」。
清井「チョー振り返られる」。
堀「英語の教科書にもtakoyakiって出てくるから」。
彩木「大阪の話になると必ず」。
春名「“I like takoyaki.”みたいな」。
堀「1冊に1回は出てくるよな」。
――歌詞には“大和撫子”も出てきますが、たこ虹で大和撫子らしいメンバーというと?
堀「大和撫子ってどういう人なのか、よくわかりませんけど」。
清井「お姫様やったっけ?」。
――日本人女性らしい清楚さを持ってるというか?
堀「なら、咲希じゃない?」。
春名「おしとやかで、おっとりしてるから、ぽいかな」。
清井「昔から自分が当たり前だと思っていたことをメンバーに言うと、『えっ? 何それ。お嬢さまやな』と言われることはありました」。
――たとえば、どんなことで?
清井「何やったっけ? うちは礼儀とか、めちゃ厳しかったんです。あと保育園の頃から、お茶の教室に通ってました」。
堀「お茶の教室なんて、うちの周りにはなかった」。
清井「家に和室があって、正座してました」。
堀「たこ虹に入ってきて、他のメンバーにビックリしたやんな?」。
清井「ビックリした。悪い言い方をすると、ガサツというか(笑)」。
堀「言葉とか?」。
清井「私は京都寄りなので」。
堀「関西のなかでも、やさしい関西弁。私たちは怖い関西弁(笑)」。
彩木「私もお茶の教室は行っとったで」。
根岸「みんな行っとったんやな」。
堀「れんれんはどんな感じやった?」。
根岸「小さい頃? 普通の人間(笑)。お茶とか小学校の体験授業でしかやったことないし。お母さんは習っていて、そういう道具は和室にあるけど、私はやりません」。
堀「れんれんは絶対合わへんと思う(笑)」。
根岸「確かに(笑)。生け花とかも絶対できへんと思う」。
MV撮影でメイクしたメンバーに
「誰やねん?」となってました(笑)
――MVではみんなが世界のDIVA(歌姫)に扮していますが、元ネタの動画とかも観たんですか?
堀「まあ、観たというか……」。
――あっ、誰に扮したかはナイショにしていて?
堀「そうなんです」。
春名「訴えられたら大変なので(笑)」。
――メイクして衣裳を着た自分を見て、どう思いました?
堀「別人でした(笑)」。
清井「メイクがいつもよりめっちゃ濃かったんです。アイラインもボワーッと引いたり」。
堀「私はアイライン、下にも引いた」。
根岸「マジで?」。
彩木「人生初のつけまつ毛もしました。まぶたがすごい重たかった。外したときにまぶたが上に行きそうなくらい(笑)、開放感がすごかった」。
春名「この撮影中は、他のメンバーも『誰やねん?』みたいになってました(笑)」。
堀「モニター越しに『あれは誰?』という(笑)」。
春名「本当にいつも一緒に踊っているメンバーなのか(笑)」。
――咲希さんと真依さんはけん玉をやるシーンもありましたが、うまくできました?
清井「そこはすぐ終わりました。そんなに何テイクもやらずに」。
春名「成功したのを何回か撮った感じ」。
彩木「もともとうまい2人がやったんです」。
春名「番組がきっかけでやり始めて。でも今回、私は座りながらけん玉をしないといけなくて、膝の屈伸が使えないんです。だから、手の感覚だけで頑張りました」。
――咲希さんは侍に扮したシーンもあって。
清井「あれはめっちゃ楽しかったです。普通の女の子が侍の衣裳を着て、一生懸命戦っている感じで。ちゃんとできるんじゃなくて、できない女の子が頑張っているように演じました」。
――女の子だから、チャンバラごっことかも経験ないですよね?
清井「ないです。剣道には憧れて、剣道部に入りたかったんですけど」。
堀「私は全然やってました。掃除のときとか。教室掃除だと先生がいるからできないんですけど、玄関掃除のときはホウキで3対3とかで。男の子も女の子も一緒になって」。
彩木「すごい!」。
堀「修学旅行で映画村に行ったら、みんなでおもちゃの刀を買って、帰りのバスで戦ったり(笑)」。
――咲良さんは今回、床に寝ながらのシーンが中心で。
彩木「やったことがなかったから、すごく恥ずかしかったんですよ。でも、監督さんが『こうして』って実際にやって見せてくださるので、頑張ろうと思って。最初はほんまにガチガチやったけど、最後のほうになったら、ちょっと慣れてきました」。
――可蓮さんはワイルドに?
根岸「そうですね。“ジャングルの女王”という設定と言われて、ダンスは即興でああいう感じになりました」。
堀「決まってなかったもんな」。
――髪をパサッとやったりするのも?
根岸「はい。『ここを撮られていたんや』と思いました。歌舞伎のところも、あとから(CGで)隈取が付いていて」。
堀「あれは初めて観たとき、めっちゃ笑った」。
根岸「衣裳も当日見ました」。
清井「みんなのかわいいゴージャスな衣裳の横に、私のヨガウェアみたいなのがポツンとあって、『これか……』みたいな(笑)」。
――真依さんは実際に梅干しを食べて?
春名「もともと梅干しをあまり食べたことがなかったから、『大丈夫かな?』と思いました。でも食べるしかないから思い切り食べて、すっぱい顔をして、カットがかかった瞬間、本当に口のなかがすっぱくなって、もう大変でした。『おーーーっ!!』とMVにできないくらいの顔をしていたかもしれません(笑)」。
――くるみさんと真依さんは枕から羽毛をまき散らしてました。
清井「楽しそうやった」。
春名「楽しかった」。
堀「あれが撮影の最後やったな」。
春名「あまり体験できないじゃないですか。枕をガッと破って、羽毛をパッとやるのは。普通にやったら怒られるから(笑)。MVでそういうのができて、ほんまに楽しかったです。でもあれ、口で息すると羽毛がノドにまで入ってくるから、鼻で一生懸命スーッとやりながら撮影してました」。
堀「私はカツラをかぶっていたんですけど、羽毛でパーッと遊びすぎて、カツラに羽毛がめちゃ絡まってしまって。しかも次の日がジャケット撮影で、また使うから、メイクさんが必死で1日じゅうカツラの髪を梳いていたらしいです。次の日に見ても、まだちょっと羽毛が付いていて、大変やったんやろうなと思いました」。
清井「終わって2人が着替えるときに、衣裳を脱いだらパサーッと羽毛が落ちて、衣裳部屋が羽根だらけになったんですよ(笑)」。
春名「ガチでやりまくりましたから」。
――それで、8月には咲希さんが17歳になりました。
春名「セブンティーン!」。
根岸「あと3年で20歳やで」。
清井「17ってもう、自分のなかでは一人の大人みたいな感じがして……ちょっとショック(笑)。いや、全然楽しみですけど、『もう17か……』って思います」。
根岸「私も17歳と聞いたら、すごく大人な感じがする」。
堀「わかる。響きがそうやな」。
春名「さくらが今14やから、17ってだいぶ離れているように感じひん?」。
清井「わーっ、全然違う!」。
彩木「14歳も自分にしたら、もうけっこう上のほうなんです。周りの人は『まだ14か』と思うかもしれへんけど。でも、私は早く大人になりたいとめっちゃ思います。早く17歳になりたい」。
堀「私も早く大人になりたい」。
根岸「私は学生のほうがいい」。
清井「大人になりたいけど、ほんまに近づいてきたら『中学生に戻りたい』と思います(笑)」。
――今回のシングルはカップリング3曲も充実してますね。
堀「『どっとjpジャパーン!』はかなり変わった曲ですけど、『サマーゴーランド』は女の子っぽくて元気な夏の定番ソングみたいな感じ。さくらがMVの動画を編集してくれました」。
彩木「2時間ぐらいでできました。1番だけ、というのもあって。メンバーの動画を自分で切り取って編集するのが、めっちゃ楽しかったです。みんなのかわいいところを見られて良かった」。
堀「『カラフルフェスティバル』はコールとかめちゃ入って、ライブで盛り上がりそう。『MBS~家族の歌~』はMBS(毎日放送)さんとのコラボで歌の良さ、音楽の大事さを壮大に歌いました。1枚でいろいろな曲が聴けます。4曲全部入っているのはないけど、とりあえず全部揃えていただいて(笑)」。
春名「ぜひ聴いてもらいたいなと思います」。
たこやきレインボー
ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、チームしゃちほこなどを送り出したスターダストプロモーションに所属する、関西出身の5人組グループ。2012年9月に結成。2013年9月に1stシングル「オーバー・ザ・たこやきレインボー」を関西地区限定でリリース。2016年4月13日にシングル「ナナイロダンス」でエイベックスよりメジャーデビュー。甲子園球場での単独ライブが目標。
【CHECK IT】
メジャー2ndシングル「どっとjpジャパーン!」を8月24日(水)に発売。楽曲プロデュースは前山田健一。スペシャルゲストとしてDJ KOO(TRF)が参加。ワンマンライブ「なにわンダーランド2016」を今年は東京・大阪にて開催。東京公演は10月30日(日)中野サンプラザ、大阪公演は11月20日(日)オリックス劇場。
詳しい情報はたこやきレインボー 公式サイトへ
堀くるみ(ほり・くるみ)
生年月日:1999年12月18日(16歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
清井咲希(きよい・さき)
生年月日:1999年8月5日(17歳)
出身地:大阪府
血液型:B型
根岸可蓮(ねぎし・かれん)
生年月日:2000年11月18日(15歳)
出身地:和歌山県
血液型:O型
春名真依(はるな・まい)
生年月日:2001年1月5日(15歳)
出身地:大阪府
血液型:A型
彩木咲良(あやき・さくら)
生年月日:2002年3月26日(14歳)
出身地:兵庫県
血液型:B型
「どっとjpジャパーン!」
まいど!盤(CD+DVD) ¥1900(税込)
おおきに!盤(CD) ¥1200(税込)
関西限定盤(CD) ¥1200(税込)
イベント会場/mu-moショップ限定盤(CD+DVD) ¥1900(税込)