PICK UP IDOL つばきファクトリー
PHOTO=厚地健太郎 INTERVIEW=田中裕幸
レコード大賞最優秀新人賞を受賞「『おめでとう』より
『もらい泣きしたよ』という声が多かったです(笑)」
――まずは遅ればせながら、2017年「日本レコード大賞」最優秀新人賞、受賞おめでとうございます!
一同「ありがとうございます!」。
――その後、周りの反響はいかがでしたか?
山岸理子「普段あまり連絡をとっていなかった友だちからも『おめでとう』って久しぶりに連絡が来たり、お母さんの友だちや近所の方からも『おめでとう』って言われて、うれしかったです!」。
――受賞後の谷本さんのインタビュー場面は特に感動的で、谷本さんの涙ながらのコメントに、司会のTBS・安住紳一郎アナがもらい泣きしてしまうという名場面でした。
谷本安美「あのときは、名前を呼ばれた瞬間にいろんな出来事が蘇ってきて涙腺が崩壊しました」。
――涙が溢れそうになる度に上を向いて溢れるのを防ぐ仕草も印象的でした。
谷本「クセでよくやるんです(笑)。あの後、お母さんや友だちとか親戚からも、みんなもらい泣きしたという連絡が来て……。『おめでとう』より『もらい泣きしたよ』という声が多かったです」。
――いろんな人を泣かせていますね(笑)。あの後、安住さんとは話せました?
谷本「はい。本番が終わったあと、打ち上げのような場で『うれしすぎて泣いてしまいました』と言って、『これからもよろしくお願いします』とお伝えしました」。
――小片さんはリリースイベントの記者会見などでは、メンバーの中でもひときわ冷静に理路整然と会話をする印象でしたが、12月中旬に行われたレコード大賞の入賞者紹介の記者会見でメンバーを代表して挨拶した際には、かなり緊張している様子が伝わってきました。やっぱりレコード大賞って特別だった?
小片リサ「そうなんですよ! あの記者会見は本当に緊張して、本番のステージ以上に緊張しました。他のアーティストさんもおられる中での記者会見は初めてだったので、どんなことを喋ろうかずっと悩んでいて……」。
――そして、本番ステージでの最優秀新人賞発表の瞬間は、普段冷静な小片さんも涙腺決壊していました。
小片「はい。本番で発表された後は、私、自分が喋るとは思ってなかったんです。リーダー(山岸)はコメントを求められるだろうなと思ったんですけど、私は喋るタイミングはないと思っていたので何も考えてなくて……」。
――そしたら、安住さんが「サブリーダーの小片さんにも聞いてみましょう」と。
小片「自分の緊張と会場の歓声で、安住さんになんて言われたのかわからないまま答えていたので、自分が答えたことが合ってたのかなと(笑)」。
山岸「私は発表された瞬間は、何も考えられないくらい、真っ白になっていました。リーダーだからコメントを求められると思ったので、頭の中でいろいろと考えて、頑張って答えました」。
――山岸さんはメンバーの中でもデビューまで時間がかかり苦労がありましたが、これまでの道のりや出来事がいろいろ思い浮かんできたのかなと思いきや、そんな余裕はなく?
山岸「はい。でも発表後、二度目の「就活センセーション」を歌っている時に、いろんなことが蘇ってきました」。
小片「私も、私たちの名前が呼ばれたときは頭の中が真っ白になって、今までのことを思い出して感動したということはあまりなかったです。レコード大賞の場所にいること自体が不思議な感じだったので」。
山岸「初めてお会いした方、普段テレビで観ていた方などがいらっしゃって」。
小片「演歌歌手の方だったり、長い芸歴の方もたくさんいらっしゃいました。ハロー!プロジェクトのコンサートと違って、観客席全員が私たちのことを応援してくださるわけではないと思うし、つばきファクトリーを初めて見たという方もたくさんいらっしゃったと思うので、そういう中でパフォーマンスするということもすごく緊張しました」。
ニューシングル発売、デビュー記念日に初の単独ライブ……。
2018年も勢いはますます加速
――さて、そんなつばきファクトリーが、2月21日には2018年第一弾のトリプルA面シングルをリリースします。それぞれの曲の聴きどころを教えていただけますか?
谷本「『I Need You 〜夜空の観覧車〜』は最初の4人のセリフです。つばきファクトリーではセリフが入っている楽曲も多いのですが、この曲はセリフが一番多いので、そこに注目してほしいなと思います。自分から告白できないけど、相手から告白させるように誘っていくという、女の子の心情を描いた歌詞もじっくり聴いてほしいなと思います」。
――この歌詞のような恋愛感情はわかりましたか?
谷本「いやーっ! まだ、わかんないです(笑)」。
小片「ミュージックビデオでは、私たち1人1人とデートしているような感覚のシーンがあります。彼氏目線になって観てもらえるようになっています」。
――ツイッターで流行った「“彼女とデート、なう”に使ってもいいよ」みたいな?
小片「はい! そして「春恋歌」はタイトルにもあるように恋の歌なんですが、私が感じたのは、恋愛だけじゃなくて、春は何かを始める季節で新しいことにチャレンジしていこうよという気持ちになれる曲なんじゃないかなと思います。つばきファクトリーの中でも特にかわいい楽曲で、笑顔が多かったり振付もかわいくて……。前向きな応援歌にも感じられて、これからの季節にぴったりな曲になっています」。
――そしてもう一曲は、昨年からライブで歌っていて、ファンにはおなじみになっている「低温火傷」です。
山岸「つばきファクトリーにとって初めてのウインターソングで、アップテンポなんですけど、せつない歌詞が印象的です。主人公は真面目な子で、恋がしたいということを伝えている、冬にぴったりな曲になっています」。
――恋愛ソングは、お姉さん2人は感情を理解できますか?
小片「恋愛はそんなに経験したことはないので想像でしかないんですけど、歌詞を見ていろんな思いを知ることが多いです。こういう気持ちになるんだと理解して、レコーディングやミュージックビデオの撮影に臨んでいます」。
山岸「私は映画が好きなので、映画でいろんな気持ちを勉強しています」。
――そしてCD発売日の翌日は、つばきファクトリーのメジャーデビュー1周年であり、初の単独ライブ開催となります。今準備していることは?(取材は2月初旬)
山岸「昨年末に、池袋サンシャインシティでイベントをやらせていただいたときに、約1時間のライブをやって 、リハーサルの時には体力的にキツイなと感じました。本番はもちろん楽しかったのですが。22日はもっと長いと思うので、これから体力をつけていきたいと思います」。
――ライブでやってみたいことってありますか?
小片「つばきファクトリーは9人で人数が多いので、3人ずつとか少人数単位の曲があっても、私たちもお客さんも楽しめるんじゃないかなと思います」。
山岸「私は会場のみんなでタオルを回したり、盛り上がれる曲をやりたいです。お客さんと一緒に汗をかいて歌いたいです」。
小片「今回は自分たちだけのライブということで、同じ曲でも今まで以上に違いを見せていかないと飽きられてしまうんじゃないかなと思います。楽しい曲なら今まで以上にその楽しさが伝わるように歌っていきたいと思います」。
映画、カメラ、北海道日本ハムファイターズ……。
3人を夢中にさせてやまないもの
――ここからはプライベートの話を。昨年末のサンシャインのイベントのときに、小片さんは「今一番ほしいものは一眼レフカメラ」と言ってましたね。
小片「はい。買ってもらいました! お正月に、お年玉とクリスマスプレゼントと誕生日プレゼントを兼ねて。11月の誕生日には両親にプレゼントをもらってなかったんです。1月の皆既月蝕の日には、夜に1時間くらいベランダに三脚を立てて撮っていました。こんなにキレイに月が撮れるんだってうれしかったですね!」。
――風景を撮ることが多い?
小片「そうですね。お寺とか美しい風景を撮りに行きます。あとはお花とか木とか……。去年の夏に1人で京都に行って携帯のカメラで風景を撮っていたんですけど、京都の秋は紅葉が美しいようですので、今年は一眼レフカメラを持って秋に行きたいと思っています」。
――山岸さんは先ほど映画が大好きと言ってましたが……。
山岸「いろんなジャンルの映画を観たくて、先日は『進撃の巨人』のアニメのほう(劇場版『進撃の巨人』Season2 〜覚醒咆哮〜)を観に行きました。アニメって全般的にそれほど興味はなかったんですが、観てみるとすっごく楽しくて迫力あるなと思いました。ほかに最近だと『嘘を愛する女』も面白かったです。この間は谷本安美ちゃんと2人で、1日で2本観に行きました。私、映画館の空間が好きなんですよ。休日はだいたい映画館で過ごしています。ポップコーンの塩味とアイスティーをお供に、席の後ろのほうでゆっくり観るという、お気に入りのスタイルが決まっています」。
――作品がもちろん一番だけど、それも含めて映画館の空間やアイテムも全て好きという感じですね。
山岸「落ち着くというか、映画館に行くことで自分のストレス発散になります」。
――野球好きの人が、試合を観るのはもちろん、外野席などお気に入りの席でビールを飲みながら、大声で応援することでストレス発散……みたいな、自分のスタイルで空間を楽しむ感じなのかな。さて野球好きといえば谷本さんですね。北海道日本ハムファイターズ愛は2018年も相変わらず?
谷本「はい! 最近は北海道限定で、西川遥輝選手と中島卓也選手がパッケージになったカップヌードルが出ていて、北海道に帰ったときに集めました! お店3軒回って(笑)」。
――今年一番期待の選手は?
谷本「やっぱり清宮幸太郎選手ですね。一軍のキャンプにも参加しているし期待大です」。
――ポジションはどこがいいと思う?
谷本「ファーストかDH(指名打者)がいいと思います。ファーストは中田翔選手がいるのでどうなるのかな? でも、キャンプのニュースを観ていると、今までDHだった近藤(健介)選手がキャッチャーの練習をしていたんですよ。だからDHなのかな?」。
――ファイターズの話になると声が大きくなりますね(笑)。ファイターズ以外で、新たにハマってみたいことは?
谷本「今年はお料理に挑戦したいです。この春高校を卒業するので、新たに何かやりたいと思っときに、料理がいいかなと思って……。お母さんの手伝いもしているし作るのが好きなので、もっと上達できたらいいなと思います」。
――それでは、最後に今年のつばきファクトリーの目標を。
山岸「つばきファクトリーは末っ子グループなんですが、ハロー!プロジェクトを引っ張るという気持ちで頑張りたいです。今のところ“ハロー!プロジェクトといえばモーニング娘。さん”だと思うのですが、それが、つばきファクトリーとなるように、2018年、突っ走って行きたいと思います!」。
つばきファクトリー(つばきふぁくとりー)
2015年、ハロプロ研修生内ユニットとして6人で結成。同年インディーズデビュー。2016年に3名が追加加入し現在の9人体制に。2017年2月、「初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア」でメジャーデビュー。7月には2ndシングル「就活センセーション/笑って/ハナモヨウ」をリリースした。
【CHECK IT】
2月21日(水)に3rdシングル「低温火傷/春恋歌/I Need You〜夜空の観覧車〜」をリリース。2月22日(木)には「つばきファクトリーワンマンLIVE ~First Blossom~」を開催。
山岸理子(やまぎし・りこ)
生年月日:1998年11月24日(19歳)
出身地:千葉県
血液型:B型
小片リサ(おがた・りさ)
生年月日:1998年11月5日(19歳)
出身地:東京都
血液型:A型
谷本安美(たにもと・あみ)
生年月日:1999年11月16日(18歳)
出身地:北海道
血液型:B型
「低温火傷/春恋歌/I Need You ~夜空の観覧車~」
トリプルA面シングル「低温火傷/春恋歌/I Need You ~夜空の観覧車~」から「低温火傷」のPVはこちら!
「春恋歌」のPVはこちら!
「I Need You ~夜空の観覧車~」のPVはこちら!