PICK UP IDOL アップアップガールズ(2)
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=田中裕幸
結成半年で念願のCDデビュー
初めてのレコーディングにドキドキ
――アップアップガールズ(仮)の妹分グループとして結成され約半年で念願のCDデビュー! おめでとうございます!
一同「ありがとうございます!」。
――そのデビューシングルはどんな曲になりますか?
吉川茉優「『Sun!×3(読み:サンサンサン)』は明るくフレッシュな曲になっていて、駆け出しの私たちが全力で頑張る、前向きな気持ちが表れています。過酷なオーディションに勝ち抜いて、今ここに立っているんだということを改めて実感させられる歌詞になっています」。
高萩千夏「もう一曲の『二の足Dancing』は、歌詞が結構大人な感じで、私たちが歌っていいのかというくらいカッコいい曲になっています。『Sun!×3』はみんなで楽しむ感じの曲なんですけど、『二の足~』は歌もダンスも見せるという感じで、真逆のイメージになっています。歌っている時の表情も見てほしいです」。
――初めてのレコーディングはどうでしたか?
鍛治島彩「自分の声が耳から聴こえてくるのがびっくりしました! レコーディングの仕組みがよくわからず、初めてのことばかりで戸惑いました」。
橋村理子「レコーディングの部屋に入った途端に緊張してしまって、思うようにいかないことも多かったです。5人とも声や歌に個性があるので、その中でも自分の声に気づいてもらえるように心掛けて歌いました!」。
――声の特徴ってあるんですね。誰が高めでとか……。
鍛治島「はい、私はハスキーです。アップアップガールズ(仮)さんの『アッパーディスコ』のCDでアプガ(2)バージョンの『FOREVER YOUNG』を歌わせてもらっているんですけど、握手会でファンの方から、私の声はすぐにわかると言ってもらえました」。
橋村「私は歌い方の語尾にクセがあると言われます。好きなアーティストの歌い方に影響を受けてしまうこともあるのですが、いつか私の歌い方のクセも憧れてもらえるようになりたいです」。
中沖凜「私はなんか“強い”です」。
――えっ、歌声が?
高萩「元気なんですよ。エネルギーが溢れているような」。
――なるほど(笑)。そんな高萩さんの歌声は?
高萩「私は決められたことをきっちり歌うような“歌のお姉さん”感。」。
――そういう人がいると周りの人が歌うにあたって見本にできるのがいいですね。
吉川「私の声は高いほうかな」。
高萩「マシュマロボイスです!」。
――アイドルっぽい、かわいい感じの?
鍛治島「声がよく通るんですよ。聴いていて気持ちいい。私の声は全然響かないのでうらやましい。まーちゃん(吉川)の声で、キメるとこをキメてくれます」。
――一方、キャラクター的な役割分担のようなものはあるんですか? ちなみに一番年上は?
高萩「はい。私です。20歳になりました」。
――じゃあリーダー的な役割を務めてる?
鍛治島「はい。アイドルとしてもまとめてくれるんですけど、私生活でも面倒を見てくれます。ゴミの捨て方を教えてくれたり」。
高萩「人としてちゃんと育ててあげたいんです」。
吉川「みんなからママって呼ばれています」。
――一番年下は?
中沖「私です」。
――見るからに妹キャラですね。自分ではあまり自覚はない?
中沖「ないです!」。
中沖以外「イヤイヤイヤ……」。
――自分ではしっかりしていると思ってる?
中沖「一応、実生活ではお姉ちゃんなので……」。
――高萩さん以外は、朝起きれなかったり……。
高萩「洗い物ができなかったり。先日のSHOWROOM配信の生放送でもみんなの生活力のなさが出ました」。
――そういう番組でトークを回していく役割は?
高萩「回すのは……まーちゃん。私は話すのが得意じゃないんです」。
――ライブでお客さんを煽る担当は?
吉川「千夏ちゃんです」。
高萩「アプガ姐さんの煽りは“俺らについて来い!”“まだまだ行けるよな!”みたいな、男っぽくてかっこいい煽りなんですけど、私たちは“みんな行くよぉ!”みたいな感じで盛り上げたいです。お客さんと一緒になって」。
「自分の力を試してみたかった」「憧れていたアイドルに一度は自分も」……。5人それぞれの“アイドル誕生物語”
――今回アプガ(2)は初登場ということで、それぞれアイドルに憧れたきっかけを聞いていきましょう。
吉川「私は小学校6年生の時に地元の秋田でオーディションを受けて、そこから秋田でアイドル活動をしていました。活動を通して人前で歌やダンスを披露することが楽しいと思えるようになってきて、もっと大きなステージで自分がどれくらいできるのかを試してみたいと思うようになりました」。
――最初からアイドルになりたかったわけではないんですね。
「もともとは倖田來未さんのようなかっこいいダンスで魅せるようなアーティストに憧れていて、でもAKB48さんの『RIVER』のパフォーマンスを初めて見て、アイドルでもカッコいい見せ方をするんだなと思って、興味を持つようになりました」。
高萩「私はBuono!さんに憧れたことがきっかけでした。特に鈴木愛理さんが大好きで、普段のフワフワした感じとライブで見せるカッコ良さとのギャップに惹かれて……。自分もなりたいと夢を持っていたんですけど、福島の田舎なのでなかなかオーディションのために東京に出てこられなかったんです。地元のご当地アイドルになって高校卒業まで活動していたんですけど、大学で上京してきて、またライブがしたいなと思い、最後の大きなチャンスだと思って、自分がどれだけ通用するのか試してみたくてアプガ(2)に応募しました
――憧れの愛理さんには会えました?
高萩「はい、会えました! SATOYAMA&SATOUMIイベントの時に、写真を一緒に撮ってもらいました」。
――ちゃんと喋れた?
高萩「いや、もう眺めるだけでいっぱいいっぱいで……」。
中沖「私は富山にいる時にAKB48さんのTeam8のオーディションを何気なく受けてみたら、最終審査まで残って……」。
――それで自信がついて?
中沖「その後もいろいろ受けてみたんですけど、でもダメで、ずっと悔しい思いをしていて、絶対どこかに入ってやろうと思って! 一度地元の富山でアイドル活動も始めましたが、今回のアプガ(2)のオーディションで最後にしようと思っていて受けました」。
――橋村さんが憧れたアイドルは?
橋村「私はハロー!プロジェクトをはじめ、それ以外のアイドルも好きで、もう完全に普通のアイドルオタクだったんです。それでアプガさんの武道館公演を観にいった時に、オーディションをやると聞いて! 小さな頃から憧れている人はたくさんいたけど、自分が入りたいと思ったことはありませんでした。ダンスが苦手だし、歌うことは好きだけど自分に自信があるわけでもなく……」。
――そんな橋村さんがアプガ(2)を受けてみようと思ったのは?
橋村「私は今高校3年生なんですけど、観ているアイドルたちが14歳とかだったり小学生の子もどんどん出てきて、それを見てて、自分も当時高校2年生だったけど、最後に一回くらいチャレンジしてみたいなと思っていた時にアプガさんの武道館でたまたま募集の告知があったので……」。
――アプガの募集のどこに惹かれたの?
橋村「応募要項に“夢をあきらめきれない人”“サプライズが好きな人”などいろいろ項目があったんですけど、自分に当てはまるものが多かったので……。今は憧れの先輩と一緒に活動できて嬉しい気持ちでいっぱいです」。
――橋村さんはファンの立場をわかったうえで活動できるのが強みですね。
橋村「ファン目線でいろんなアイドルさんのライブを観てきたので、どういうことをしたら嬉しいのかよくわかります」。
――この夏はアプガ(2)としていろんなアイドルフェスに出ていますが、そういう場は嬉しくてたまんないでしょうね(笑)。
橋村「はい。嬉しくてしょうがないです! ファンの人と一緒に盛り上がりたいです!」。
――鍛治島さんも初めて受けたオーディション?
鍛治島「はい」。
――もともとアイドルが好きだった?
鍛治島「はい。大好きだったけど、自分がなれるとは思っていませんでした。“自分が受ける”という選択肢は一切なくて、観るだけで十分だったんです」。
――そんな鍛治島さんが行動に移したのは?
鍛治島「私、高校2年生まで何をやってもうまくいかなくて、勉強も苦手だし、バスケットボールも8年間補欠で、ピアノもひとつのテキストから抜けられず、料理もできないし、友達づきあいも得意じゃないし、本当に私やばかったんですよ。自分なりには努力して、頑張った結果がこれだったので、悔しい思いをたくさんしてきました。何か自分にできることはないかなと思った時に、一緒に住んでいたおばあちゃんが亡くなって……。 本当に自分にとっての転機がほしかったんですよ。それでダメもとで受けました」。
――それは自分の中で大きな自信になったかもしれませんね。
鍛治島「はい。自信になりました。亡くなったおばあちゃんもアイドルが好きで、『アイドルになれたらいいな』という話をしていたんですけど、『やってみなよ』と応援してくれていて、その言葉を思い出して受けてみました」。
――橋村さんと鍛治島さん以外もアプガ(仮)の存在はもともと知っていた?
高萩「はい。地元でアイドル活動している時に何度か共演もさせていただいたので。その時にライブでお客さんとの一体感がすごいなと思って……。ほんとにどこのグループさんよりも、ファンと一緒に盛り上がっていて、熱いライブの印象でした」。
中沖「私も地元の富山でアイドル活動している時にカバーをさせていただいたり、共演させていただいた時に、ライブが熱いなと感じて、一緒にやりたいなと思っていました。TIFに出たときに、エレベーターでアプガさんと一緒になったことがあって、『アプガさんだ!』と思って見てたのが、今一緒に活動させてもらっているので不思議な感じです」。
――アプガ(2)としての今の課題は?
高萩「カッコいい曲、盛り上がる曲、可愛い曲など曲に応じてメリハリをつけられるようにしたい! レッスンでもアプガさんに教えていただくことが多いんですけど、今はどの曲も同じ感じで、メリハリがないと言われます」。
――アプガさんに直接指導してもらってるんですね。
高萩「はい! 古川小夏さんには『Sun!×3』の振り付けもしていただきました」。
――古川さんに言われて印象に残ったことは?
高萩「ちょっとした手の動きでも一人一人違うけど、それを古川さんが直すんじゃなくて『それもみんなの個性。それを潰すことはしたくない。そろえるのは大事だけど、その上で個性を大事にしてほしい』と言ってくださいました」。
――最後に今後への意気込みを。
高萩「これからたくさんのイベントに出てたくさんの人にアプガ(2)を好きになってもらえるように、元気さ、フレッシュさ、いろんなアプガ(2)の顔を見てもらって、もっとたくさんの人に知ってもらいたいなと思います!」。
アップアップガールズ(2) (あっぷあっぷがーるず かっこにき)
【CHECK IT】
2016年11月に行われたアップアップガールズ(仮)の日本武道館公演で募集が発表され、約750名の応募の中から4人が合格。後日中沖の追加加入も発表され、5人組グループとしてスタートした。4月にAKIBAカルチャーズ劇場での初の単独公演を成功させ、8月15日(火)にT-Palette Recordsより両A面シングル「Sun!×3/二の足Dancing」を発売。
高萩千夏(たかはぎ・ちなつ)
生年月日:1997年7月4日(20歳)
出身地:福島県
血液型:O型
吉川茉優(よしかわ・まゆ)
生年月日:1998年5月28日(19歳)
出身地:秋田県
血液型:不明
鍛治島彩(かじしま・あや)
生年月日:1999年7月21日(18歳)
出身地:千葉県
血液型:O型
橋村理子(はしむら・りこ)
生年月日:2000年1月31日(17歳)
出身地:東京都
血液型:O型
中沖凜(なかおき・りん)
生年月日:2001年3月14日(16歳)
出身地:富山県
血液型:B型