PICK UP IDOL わーすた
PHOTO=河野英喜 INTERVIEW=斉藤貴志
新曲「サンデー!サンシャイン!」を発売
スカサウンドでノリノリの夏ソング
――自粛期間中はメンバー同士で連絡は取り合っていたんですか?
廣川奈々聖「あまり取ってません(笑)。自分を大事にするグループなので」。
坂元葉月「プライベートはそれぞれで」。
三品瑠香「私は普段から連絡を取らないので(笑)、ツイッターを見て『元気そうだな』と思って、何も心配しませんでした」。
小玉梨々華「リモートのお仕事もちょくちょくあったので」。
松田美里「私は寂しかったんですよ~(笑)。めっちゃ連絡を取りたかったんですけど、みんなそういう子だとわかっていたから、ちょっとしかLINEを送りませんでした」。
坂元「夜中の2時くらいに、美里から『元気?』というだけのLINEが来て、何かあったのかと思って焦りました」。
松田「日々誰かとしゃべっていたいので、メンバーが恋しくなって……」。
坂元「『どうしたの?』って送ったら、『寂しい』みたいなのが返ってきたから、『自分でどうにかして』と思って寝ました(笑)」。
――自粛明けの「サンデー!サンシャイン!」のレコーディングで、ブランクは感じました?
廣川「家だと大きい声で歌えなくて、スタジオで練習もできないし、カラオケ屋さんもやってなかったので、久しぶりに緊張しました」。
坂元「私は逆に、レコーディングでは家と違って大きい声を出しても大丈夫だったので、すごく楽しかったです」。
三品「自粛中の2カ月、毎日歌ってツイッターに上げることを勝手にやっていたんですけど、レコーディングでちゃんと歌わせてもらう環境があることは、めちゃめちゃ嬉しかったです。それより、振り入れの初日が相当きつくて!」。
廣川「脚が上がらないんです。『うるチョコ(うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ)』のサビですごく脚を上げるところも、今までは全然きつくなかったのに(笑)」。
――「サンデー!サンシャイン!」は気持ちの良い夏曲ですね。
松田「季節がわかる曲が昔から好きで、新たに夏曲がもらえるのは嬉しかったし、絶対みんなで踊れて楽しいです」。
廣川「私は『最上級ぱらどっくす』みたいなアニソンっぽいメロディの夏ソングを勝手に予想していたら、想像以上にオシャレな曲が来ました。スカも入っていてワールドミュージックという感じで、わーすたっぽいと思います」。
松田「私はこれがスカというものだと初めて認識しました(笑)」。
廣川「振りもスカに合わせてかわいくしてもらいました。イントロとか、めちゃめちゃ踊り甲斐があります」。
小玉「リズムを自分の中で感じて乗っていくと心地良いです。でも、歌いながら踊るのは大変。サビが特に音が高い上に、跳ねて移動する振りできつくて。体力も大切だと思いました」。
――MVの個別パートでは、瑠香さんが旅行カバンを使ってパントマイムをしています。
三品「そうなんです! それをすごいアピールしたくて(笑)」。
――もともと特技なんでしたっけ?
三品「全然です。たまたま撮影の前日にテレビでパントマイムを見て、やりたいなーと思って、勝手にやったのを使ってもらいました」。
――演出があったわけではなかったんですね。いきなりでよく、あんなにできましたね。
小玉「めっちゃ上手だった」。
三品「自分でもうまくてビックリしました(笑)。特技にしようかな。もっといろいろやって、たぶん一番上手だったところを使ってもらったんですけど」。
坂元「モニターで見ていて、今回のMVには入らなかったんですけど、置いてあるカバンを『重たい!』みたいにやっているところも、すごくうまかったです」。
――梨々華さんは麦わら帽子が飛ばされて、追い掛けるシーンがありました。
小玉「帽子に釣り竿が付けてあって浮いていたんですけど、床が動くわけではないので、その場で走っているふりをするのが難しくて苦戦しました」。
――奈々聖さんはベランダで涼し気でした。
廣川「その日は天気が悪くて、入ったらいきなり『今しか撮れない』と言われて、『えっ、もう? 眠いけど大丈夫かな?』みたいな(笑)。気持ちを切り替えてノリノリのテンションにしたら、映像では元気さが出ていて良かったです」。
――美里さんは1人だけ、ピザを食べたりトロピカルドリンクを飲んでました。
坂元「めっちゃ羨ましかった(笑)」。
三品「MVが完成して初めて知って、ずるいと思いました(笑)」。
廣川「撮影中にお昼ごはんが出たとき、美里が『さっきピザを食べたからな』と言うから、『いつ食べたんだろう?』って不思議だったんです(笑)」。
松田「私が一番乗りで撮って、ピザとかドリンクとかいろいろあって、撮り終わってから、みんなが来たんです。だから、私は『みんなは食べないんだ』と思いました(笑)」。
――葉月さんは髪が伸びたのが印象的でした。
坂元「ファンの方も新鮮に思ってくれて嬉しいです。私はその場ではCGを想像してやるシーンが多くて。水を掛けられてキャーッとなるところも水はないし、お面と一緒に映るところは、すごく怖い感じのお面を想像していたら、意外とポップでかわいいやつでした(笑)」。
――カップリングで葉月さん、美里さん、梨々華さんのユニット曲「べちょべちょパンケーキ? feat.そこの君。a.k.a.ヲタ」は、3人の会話劇がフィーチャーされていて、梨々華さんが恋に悩む役ですね。
小玉「2人に好きな人のことで相談しています。今回初めての形で、3人でスタジオに入って三角形で向かい合わせに座って、お互いの目を見ながら、本当に話している感じで録りました」。
――歌詞カードでは「………(泣)」となっているところもあって。
小玉「あそこはすすり泣きのはずだったんですけど、声が聞こえないということで、『ウッ、ウッ……』というのを入れました(笑)」。
廣川「あそこはめっちゃ面白い(笑)」。
――最後には「お店にサイフ忘れて来ちゃった」と。
小玉「歌詞を見たとき、ここは絶対に美里だと思ったんです。私はあまり忘れ物をしないので、師匠の前でこの台詞を言うのはおこがましい感じがしました(笑)」。
――忘れ物の師匠(笑)。
松田「私はそのイメージをなすり付けられるかなと思いました(笑)」。
――実際は美里さんが最近も忘れ物をしているんですか?
松田「してますね。でも、『忘れたー!!』と報告しなくなったのは、ちょっと成長しました(笑)。忘れ物をしても、いったん落ち着こうと。自分を鎮める力が付きました。ついこの前も、友だちの家に上着を忘れてきちゃって。その上着はママのだったから、言ったら怒られると思って言いませんでした(笑)」。
廣川「鎮めたんだ(笑)」。
松田「友だちに連絡して、『近々取りに行くね』と言ったら、結局お互いの家の中間くらいのところで会って、渡してもらいました」。
廣川「友だちは何も悪くないのに来させたんだ(笑)」。
坂元「自分が取りに行きなよ(笑)」。
松田「友だちがいい子で『会う口実ができた』と言ってくれたんです。だから、大騒ぎしないで鎮めて良かったと思いました。自己解決力が身に付きましたね」。
――それより忘れ物をしない力を身に付けたほうがいいかと(笑)。
松田「そこはまだ難しいので、チャレンジ中です(笑)」。
今こそアイドルとして背中を押したり
みんなに元気になってもらいたいです
――衣装は今回も個性的でかわいいですね。
廣川「デニムを多く使って、いい感じにしてもらいました。1人1人デザインが違って、オリジナルのプリントもかわいいです。私はスカートがアメリカンな感じで気に入ってます」。
松田「私はリボンの大きさにビックリして、ちょっと後ずさりしました(笑)」。
坂元「衣装で帽子をかぶるのが初めてで嬉しいです。髪が伸びたから、三つ編みもできるようになりました」。
――おへそも出てますね。
坂元「踊っていて手を伸ばしたりすると、なかなかの面積が見えるので(笑)、ごはんを食べすぎないように気をつけてます」。
――「最近の私はほぼ納豆ご飯で出来ている」とのツイートがありました。
坂元「家では毎食納豆ご飯で、あとはキュウリの浅漬けや梅干しに、トマトを丸かじりしています。健康的なのか、おばあちゃんみたいなのか(笑)」。
――それぞれ体型維持には、自粛中から気をつけていたんですか?
松田「筋トレをしてました。私はもともと筋肉が付きにくいから、自粛していたら絶対落ちちゃうと思って。ダンスレッスンでやる体幹トレーニングを思い出して、床に肘を付いて脚を伸ばしたり、上げたりしていました」。
小玉「私はごはんが楽しみで、夜はガッツリ食べてました(笑)。毎日、仕事をしているお母さんの分も自分で作って、2人で食べて。おかずを何品も作っちゃうので、その分、朝と昼は減らしました」。
――運動もしました?
小玉「愛犬のマロンと毎朝お散歩をしたので、プラスマイナスゼロですね(笑)」。
坂元「ゼロになるんだ(笑)」。
――近況ついでに聞くと、美里さんは「天気予報を見るのが苦手」とツイートしてましたが、どういうことですか?
松田「気温が何度とか出てると『それ、何時の気温?』とか突っ込んだり、太陽マークと曇りマークがあると『どっちやねん?』となったり、いろいろ考えちゃって、『結局、今日は雨降るの? 降らないの?』という(笑)」。
三品「ちゃんと言ってくれてるから(笑)」。
廣川「めちゃめちゃわかりやすいと思う(笑)」。
松田「予報士の方が『何時から晴れ』とか言ってくれてるのかもしれないけど、画面が騒がしくなると真剣に見ちゃって、声は聞こえないんです。だから、いつも勘で、『今日は大丈夫でしょう』と傘を持っていかなかったら『降るんかい!』となったり、持っていったら要らなかったり。ファンの方に『天気予報を見ればいいじゃん』と言われて、『それがわからないんだよ』とリプしたこともあります。難しいので、ほっといてほしい(笑)」。
廣川「じゃあ、天気のツイートをしなければいいのに(笑)」。
――瑠香さんは久しぶりのブログで「人に飼われてるトカゲがかわいい」と書いてました。
三品「YouTubeで、おうちで飼われているトカゲが脱皮をしている動画があって。たぶん大きめですけど、攻撃もしないし、無駄に元気なこともない。『ずっとこのテンションでいるんだろうな』という顔がかわいくて、ちょっと触れ合いたくなります」。
廣川「梨々華が険しい顔をしている(笑)」。
小玉「想像しても本当にかわいくない(笑)」。
三品「脱皮して自分でめくれなかったところを、飼い主さんにピンセットで剥いてもらっているのが、めちゃめちゃかわいいです(笑)」。
――葉月さんはSUPER☆GiRLSの長尾しおりさんと遊んだそうで。
坂元「5時間半くらい一緒にいました。お買い物をして、お昼ごはんを食べて、カフェに行ったんですけど、そんなにしゃべってはいません(笑)。ごはんを食べているときも無言。カフェでもお互い携帯を触っていて、話したいことが浮かんだら『そう言えば最近……』みたいな。自然体で何も気をつかうことなく、ただ2人で座ってました」。
――熟年夫婦みたいですね(笑)。しおりさんは16歳で、葉月さんは21歳ですが……。
坂元「しおりちゃんは若いんですけど、中身は何なら私より大人で、話が合って楽しいです。ごはんもおごったほうがいいかなと思ったら、『ワリカンでいいですよ』という。私はワリカンで生きていて、今までおごったこともおごられたこともあまりなくて、自分の分は自分で払おう精神です(笑)」。
――最近はオンラインライブもありましたが、早く生のライブもやりたいところ?
廣川「イベントも全部画面越しで申し訳なさがありますけど、常に交流できる場所を準備できているのは嬉しいです。生のライブとは熱量が違うので、オンラインのときは自分の気持ちをより高めます。いつも以上に自分が盛り上がらないと、画面越しに伝わらないかと思って。でも、やっぱり直接会う以上に良いことはないので、早く会場で一緒に盛り上がれるようになってほしいです」。
三品「自粛中から、やりたいことを改めて考える時間が増えましたけど、動けない期間が長いと何ができるか想像できなくて、先が見えなくなっていました。今はその中でもできることをちゃんと考えたいと、すごく思っています」。
松田「私も『何ができるんだろう?』と不安になったことはありました。でも、このご時世だからできることも増えているので、ポジティブに考えたいです。私がアイドルになりたかったのは、曲を届けて人の気持ちを揺さぶったり、背中を押したりしたかったから。今だからこそ、わーすたの曲でみんなが元気になってくれたらいいなと思います」。
――そこにアイドルの存在意義があるのかもしれませんね。
松田「わーすたの存在は大事だと再認識しました。かわいいし、いい曲を歌っているので(笑)、『サンデー!サンシャイン!』もぜひたくさんの人に聴いてほしいです」。
わーすた
2015年3月に結成。2016年5月に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。同年9月に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。グループ名は「The World Standard」の略で、現在まで11カ国でライブ出演など、世界に照準を合わせて活動している。
【CHECK IT】
結成6年目に入って最初のシングル「サンデー!サンシャイン!」を8月12日(水)に発売。
詳しい情報はわーすた 公式サイトへ
坂元葉月(さかもと・はづき)
生年月日:1998年9月9日(21歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ)
生年月日:1999年5月12日(21歳)
出身地:福岡県
血液型:B型
松田美里(まつだ・みり)
生年月日:1999年8月2日(21歳)
出身地:広島県
血液型:A型
小玉梨々華(こだま・りりか)
生年月日:2000年10月1日(19歳)
出身地:北海道
血液型:A型
三品瑠香(みしな・るか)
生年月日:2001年3月17日(19歳)
出身地:愛知県
血液型:A型
「サンデー!サンシャイン!」
CD+Blu-ray(MV収録) ¥2000(税込)
CD ¥1200(税込)
CD+Blu-ray(5周年ライブ収録) ¥6111(税込)