PICK UP IDOL わーすた

PICK UP IDOL わーすた

PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

 
 

ミニアルバム「JUMPING SUMMER」発売
オシャレ系からロックやR&Bなど幅広く

 
 
――ミニアルバム「JUMPING SUMMER」はカッコイイ曲が集まりました。

三品「オシャレですよね」。

廣川「わーすたが4年目に入るに当たって、もっと飛躍したいと『わんだふるYEAR』を掲げてますけど、その中で新曲を毎月発表しているんです。今までは同じ方に作ってもらっていたのを、今回は幅を広げる意味も込めていろいろな方に作っていただきました。オシャレな曲が増えたのは、私たちにとって良いことだと思います」。

三品「これまでとだいぶ雰囲気の違う曲も増えて、ロックの『PLATONIC GIRL』とか、歌っていてめっちゃ楽しいです」。

廣川「私たちが普段から好きで聴いているアーティストさんに書いてもらえたのがありがたいです。リード曲の『タピオカミルクティー』は最初、誰が作ってくれたのか知らなくて、あとからビックリしました」。

――「タピオカミルクティー」はWHITE JAMのSHIROSEさんとDa-iCEの工藤大輝さんの共同制作。葉月さんは以前から好きなアーティストにWHITE JAMを挙げてました。

坂元「神様的な存在の方です。2014年からずっと好きで聴いてました。『雨音』のMVに出演させていただいて、そのあとにこの曲を書いてもらえて、すごくうれしかったです。デモ音源にSHIROSEさんの歌が入っていて、その時点ではWHITE JAMさんの曲を聴いている感じで、自分たちの曲だとイメージできませんでした。でも、レコーディングしたら同じ曲なのに全然雰囲気が変わって、やっぱりメンバーの声だとわーすたの曲になるんだと実感しました」。

――梨々華さんはDa-iCEのファンでしたっけ?

小玉「結成したときから知ってました。地元で通っていたスクールが大輝さんと一緒で、時期はカブってないですけど、私が小学生の頃、Da-iCEを結成して遊びに来てくれたときに会ってました。大輝さんは先輩でもあり、いちファンでもあり、アイドルオタクとしてわーすたのライブにも来てくださいました。今回仕事としてご一緒できてうれしいです」。

――美里さんは特に心惹かれた曲はありましたか?

松田「どの曲もインパクトがありますけど、中でも新鮮に感じたのは『スタンドアロン・コンプレックス』かな。今のわーすたにピッタリというか、今のわーすただからこそもらえた曲だと、すごく感じるんです」。

――夢のために覚悟を決めて立ち上がった歌ですね。

松田「私たちもみんな地元から東京に出てきて、歌詞のように『都会の空は青すぎて』と思って孤独を感じたこともあるので、気持ちが乗りやすい曲です」。

廣川「私たちをイメージして書いてくれた部分もたくさんあって、自分と重なります。孤独を感じながらサビで決心しているのも、すごくわかります」。

坂元「自分では気づけなかった部分も描かれてました。最初の『仲良しっていう鎧が重かった』とか」。

――泣けると勧められた映画を観て、泣けなかったけど泣いたと言った……ということで。

坂元「無意識に人と合わせてしまう部分はあって、『確かに』と気づかされました」。

――瑠香さんはそこまで人に合わることはなかったり(笑)?

三品「ないです。泣けないものは泣けないですもん(笑)。わざわざ人と同じことを言ったりはしないので、最初のところは『ないな』と思いました」。

坂元「ないんか(笑)!」。

三品「でも、周りのことが見えなかったり、迷ったりすることはそれなりにあるし、サビとかで自分の強い気持ちを持つところは共感しました」。

小玉「私は『自分の理想叶えるために僕は ありきたりな10代を捧げた』というところが心に響きました。私も夢や理想を叶えるために上京して、今この活動に自分の10代を捧げて頑張っているので、本当にすごく共感します」。

――「誰もが知ってるような放課後の風景も 僕は知らないままで戦うんだ」ともあります。

三品「アイドルを始めてから、周りが知っていて自分が知らないことはいっぱいあるだろうけど、それを考えても仕方ないので」。

小玉「その分、普通の高校生だったらできないことを山ほど経験させてもらっているので、今の道を選んで良かったです」。

――この曲がライブで初披露されたときは、大きな羽根のような扇子を使ったパフォーマンスに目を奪われました。

松田「みんなビックリしてましたね。この曲はヴォーカルとダンスがきれいに分かれていて、奈々聖と瑠香は歌に集中して、めっちゃ感情を込めているのが踊りながら聴いていてもわかります。私たちダンスメンバー3人は扇子を使うのが初めてで、世界観をすごく作れるから振り切って踊るのは楽しいし、やり甲斐があります」。

――あの大きい扇子を使って踊るのは大変ではないですか?

小玉「難しいです」。

三品「3人は揃えるのにすごく時間をかけて練習してました」。

小玉「リハーサルで一番気をつけたのは、手の向きと高さです。何回確認しても、体が覚えるまではちょっとのズレがすごく気になって、手の指が痛くなるまで、3人で合わせました」。

廣川「お互いの顔が見えないからね」。

松田「大きな扇子を回すのにステージの幅が必要だし、衣裳とも合わせないといけないし、条件が合わないとできないのでレア曲になりつつありますね」。

――最初に出てくる映画のくだりに絡めて、皆さんは映画を観て泣いたことはありますか?

松田「私は感動モノじゃなくても泣くんですよ。ホラーでもコメディでも(笑)。友情とか愛とか別れとかキラキラしたものに弱くて、感情が勝手にむき出しにされます。それでついホロッときて……」。

廣川「ニコ生の番組の『わーすたのスタスタ』で、私の台詞でも泣いてました(笑)」。

松田「『告白プラクティス』という企画で、スタッフさんがカメラの向こう側からカンペで出した萌え台詞を言うんですけど、奈々聖が感動することを言ったんですよ」。

三品「好きな人が生命維持装置を付けられていて、『もうダメだから外しましょう』となって、ピーッ。『ご愁傷さまでした……』というところで……」。

松田「奈々聖が『ずっと好きだったよ』と言ったんです。その瞬間に涙がバーッと出てきました」。

三品「生放送中に」。

坂元「あの短時間で」。

松田「30秒くらいでした」。

廣川「私はカンペでパッと出されたのを読んだだけなんです。そしたら美里が泣いていて、『どれだけ入り込むのが早いんだ!』と思いました(笑)」。

松田「『好き』とかそういう単語に弱くて……。奈々聖の言い方も上手だったので、胸にきたんですよね。ずっと好きだった人の生命維持装置を切るって『なんて残酷なことをするんだろう……』と思って……。その30秒だけで泣いちゃうから、映画だとずっと止まりません。泣きすぎてイスが揺れるから、隣りの人に見られて恥ずかしいです(笑)」。

廣川「私も美里ほどではないけど、わりと泣くと思います。最近だと『orange‐オレンジ‐』がすごく良い映画で泣きました」。

三品「私は『世界から猫が消えたなら』が記憶にある中で一番泣きました。ずっと泣いていて、イスは揺らしませんけど(笑)、私は泣くと鼻水が出るので隣りの人にチラチラ見られてました」。

小玉「私が今までで一番泣いたのは、10年くらい前の小1の頃に観た『マリと子犬の物語』です。犬とか動物系が本当にダメで、『犬と私の10の約束』もすごく泣きました。ダメなんですけど好きで観ちゃって、号泣するという(笑)」。

――葉月さんはあまり泣かないタイプ?

坂元「今みんなが言った映画はほとんど観てますけど、全然泣きませんでした(笑)。映画で泣いたことは1回しかなくて、それが『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』です(笑)。物語では泣かなくて、エンディングに切り替わって絢香さんの『手をつなごう』が流れた瞬間、『絢香さ~~~ん』というほど泣きました」。

三品「映画の内容じゃないんだ」。

坂元「映画って大迫力で目の前に登場人物たちがいる感じで、物語のエモさを残しつつ絢香さんの歌が来たので、ブワーッとなりました」。

 
 

タピオカミルクティーが好きすぎて
カップルの中に並んでしまいます(笑)

 
 

――ミニアルバムの話に戻ると、最初に瑠香さんから出た「PLATONIC GIRL」は刺激的でドキドキする曲ですね。

三品「歌っていてもドキドキします」。

――歌の主人公はどんなイメージですか?

三品「ツンデレな女の子」。

松田「強気で」。

廣川「でも、ピュア。Sで怖いと思われがちだけど、ただ“好き”というプラトニックな感情があれば良くて、触られるのも『やめて~!』みたいなのが幼くてかわいいなと思います」。

――奈々聖さんは「そこでいい子におすわりなさい」と歌ってます。

廣川「気持ちいいですねー。私は『おすわりなさい』とか思ったことはないですけど(笑)、この曲を歌ってるときはもう1人の自分みたいな感じ。声も気持ち良く出せる曲でライブ映えするし、すごく楽しいです」。

――「but Don’t touch me!」とかは小悪魔っぽい感じで?

廣川「私、LiSAさんがすごく好きで、この曲はLiSAさんを意識して歌ったんです。そしたらファンの方も何人か『LiSAっぽいね』と言ってくれて、『えっ、そう?』と言いながら、心の中で『よっしゃ!』となってました(笑)」。

松田「私も奈々聖の歌がLiSAさんっぽいと思ってました。テンションの上げ具合とかニュアンスの付け方がうまくて」。

廣川「小悪魔っぽい感じもかなりあって、それも歌い方に反映してます」。

――奈々聖さん自身にも小悪魔なところがあって(笑)?

廣川「ファンの人に対しては小悪魔だと思います(笑)」。

三品「それは見ていてわかります(笑)」。

廣川「ちょっとツンツンします」。

松田「かと思えば、デレたりする。アメとムチの使い方がうまい」。

三品「言い方(笑)」。

廣川「意識しているわけではなくて、ファンの人と話すのが普通に楽しいから、素でそうなっています」。

――瑠香さんも歌っていて、だいぶ(テンションが)アガってる感じですよね。

三品「ロック系は好きなので高まりますね。奈々聖との掛け合いで、パワーを出したら、さらに出してくれる感じだし」。

――英語パートとかすごくノリノリ。

三品「私、英語が何か多いんですよ。最初は覚えるのが大変でしたけど、めっちゃ巻き舌でグルルル……とやってます。レコーディングでは頑張ってやっていたのが、ライブでは全然自然に出ました」。

――「タピオカミルクティー」はキュンとくる感じですか?

松田「確かにそうですね」。

三品「かわいい青春の歌なので」。

廣川「サウンドは夏っぽくてキャッチーで、ちょっと懐かしい感じもあります。オシャレな曲だけどタイトルは軽くて、でも歌詞にはちゃんとストーリーがある。いろいろな要素が詰まった本当に良い曲だと思います」。

――以前、美里さんが「1日にタピオカミルクティーを3杯飲んだ」と話してました。

松田「それはよくあります。メンバーみんなハマりすぎてタピオカミルクティーのお店によく出没するから、この曲ができたんです」。

――でも、タピオカミルクティーって、ちょっとお高いですよね?

松田「だいぶ高いです」。

小玉「だけど買っちゃう」。

松田「ほぼ毎日飲んでるから、最近お財布がめっちゃ軽いです(笑)。『お金がないニャ』なんですよ~」。

小玉「でも、そこに幸せを見出しているので」。

――タピカオミルクティーのお店で、この曲みたいなカップルも目にします?

三品「いますよね。2人で並んでいて」。

――どんな想いで見てるんですか?

三品「もう『飲め飲め』っていう(笑)」。

廣川「『幸せになってね』って」。

松田「普通に並ぶのはいいんですけど、カップルは周りが見えてないことが多いじゃないですか」。

三品「そういうことを言わない(笑)」。

松田「違うんです! 別にいいんですよ。リア充は存在していいし、並んでもいいですけど、周りが見えなくて『もうやだぁー』とかやってるのがバーンと当たったり……」。

三品「それはタピオカに限らないから」。

松田「だから、カップルが並んでいるお店に1人で並ぶのは本当はイヤなんですけど、タピオカが好きすぎるがゆえ、並んでしまう。そういうもどかしさを、この半年くらい感じています(笑)」。

――そういうカップルの光景を見ていると、この曲もイメージしやすいのでは?

三品「そうですね。本当はタピオカが嫌いだったのに一緒に飲んでたらおいしくなったとか、めっちゃかわいいし」。

廣川「すごくピュアな恋だと思います。タピオカ屋さんのテーマソングにしてほしい(笑)」。

松田「CMください(笑)」。

三品「もし決まったら、『そのために作った曲です』と言います(笑)」。

――今年のわーすたの夏はツアーもあって、R&B系のタイトル曲「JUMPING SUMMER」にある通り、ジェットコースターのようになりそうですね。

三品「『わんだふるYEAR』ということで、いっぱい動きます」。

廣川「4月から毎月新曲を発表することになって、1カ月が本当に早く感じて、すでにジェットコースター状態なんですよ。夏はツアー以外にフェスにも出たり、本当に忙しくなるのと思うので頑張らないと」。

三品「夏のツアーは初めてだし、気合いを入れて乗り越えたいと思います」。

――北海道出身の梨々華さんも暑さに負けずに?

三品「暑さに弱いからね~」。

小玉「暑さにも寒さにも強くないんですけど(笑)、『わんだふるYEAR』は本当にいろいろな挑戦や経験ができる1年になりそう。ボーッとしていたらすぐ終わっちゃうから、ジムにちゃんと行って、焼肉を週イチくらいで食べて(笑)、自分が一番頑張らないといけないですね」。

――5月で19歳になった奈々聖さんと、9月で20歳になる葉月さんは10代最後の夏となりますね。

廣川「そうか。ビックリします」。

坂元「私は夏を若干終えるくらいに、10代とサヨナラです」。

――何かやっておこうと?

坂元「脚を出しておきたいですね(笑)」。

三品「出す気あるの?」

坂元「あるあるある。今年はプライベートでも膝上スカートを穿くと決めてます」。

小玉「20代でも出せるよ」。

三品「変わらなくない?」。

坂元「いやでも、10代の気持ちが大事なので。まだ自分の中で許せるというか」。

――膝上何cmくらいのスカートを穿くんですか?

坂元「膝上で終わりです(笑)。ふくらはぎを若干出すくらいですけど、ちょっと頑張ろうかなと思います」。

廣川「私は10代最後は全然意識してませんけど、今までの夏以上に気合いは入ってます。自分たちから『わんだふるYEAR』と言ってハードルを上げている分、盛り上げていかないと。あと、スイカをいっぱい食べたい(笑)。毎年死ぬほど食べてます」。

――丸ごと1コ食べたり?

廣川「全然食べます。半玉とか買ってきて切って食べると、本当にあっという間になくなるんですよ。家族があまり食べないから、だいたい私が1人で食べるんです。幸せですね(笑)。スイカを買うために、夜の散歩に行ったりもします。走るのも好きだからスーパーまで走って、スイカを買って歩いて帰ります」。

――走って食べて体力も付けて。

廣川「そうですね。スイカパワーでライブも盛り上げます(笑)!」。

 
 

 
 

わーすた

 
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月29日にメンバー5人で結成。英語表記は「The World Standard」で世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。2016年5月4日に1stアルバム「The World Standard」でメジャーデビュー。9月28日に1stシングル「完全なるアイドル」を発売。
 
【CHECK IT】
2018年は飛躍の「わーすたわんだふるYEAR」と銘打ち、4月から12カ月連続で新曲を発表中。ミニアルバム「JUMPING SUMMER」を6月20日(水)に発売。アニメ「キラッとプリ☆チャン」(テレビ東京系)のエンディングテーマ「プリティー☆チャンネル」など5曲を収録。単独ファンクラブ「わーしっぷ」を6月22日(金)に設立。6月24日(日)から全国7都市を回るツアー「イセ食品 森のたまご presents わーすた Summer LIVE TOUR 2018 ~JUMPING SUMMER~」を開催。ファイナルは9月16日(日)品川インターシティホール。
詳しい情報は公式HPへ
 
 

坂元葉月(さかもと・はづき)

生年月日:1998年9月 9日(19歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
 
 

廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ)

生年月日:1999年5月12日(19歳)
出身地:福岡県
血液型:B型
 
 

松田美里(まつだ・みり)

生年月日:1999年8月2日(18歳)
出身地:広島県
血液型:A型
 
 

小玉梨々華(こだま・りりか)

生年月日:2000年10月1日(17歳)
出身地:北海道
血液型:A型
 
 

三品瑠香(みしな・るか)

生年月日:2001年3月17日(17歳)
出身地:愛知県
血液型:A型
 
 

「JUMPING SUMMER」

 

CD+Blu-ray盤 2,000円(税込)

 

CD only盤 1,500円(税込)

 
 
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