FRESH IDOL わーすた
PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志
世界標準を目指しメジャーデビュー
1stアルバムから多彩な楽曲を収録
――メジャーデビューの日が迫ってきましたが、実感はありますか?
廣川「アルバムのサンプル盤をいただいて、初回盤に付くドールハウスを広げてみたら、『本当に出来上がったんだ!』ってやっと実感が沸きました」。
三品「私もアルバムをいただいてうれしかったけど、まだ怖くて開けられません。そのままCDの棚に入れました。初めて作っていただいたCDなので、大事にしたくて」。
小玉「私も開けるのがもったいなくて、そのまま飾ってます」。
松田「開けちゃうといきなり実感して、緊張してしまうと思うんです。こういう取材とかでジワジワ実感を沸かせてリリイベをやりたいので、全会場が終わってからCDを開けようかなと」。
坂元「私はまだ神戸に住んでいて、CDは東京にいたときに渡されたので、家族と会って一緒に開けたいです」。
――リリイベでは全員の出身地に凱旋するんですよね。
三品「名古屋以外は初めてです」。
――出身地が全員違うと、それぞれの地元ぶりが出ることもあります?
小玉「やっぱり方言ですね。今は瑠香の名古屋弁も意味がわかってきましたけど、わーすたができた頃は他のメンバーの言葉を理解できなくて。しかも西のメンバーが多くて方言が強いから、最初はすごく戸惑いました」。
――逆に、梨々華さんの北海道の方言が通じなかったことも?
三品「いずい!」。
小玉「たとえば『手がいずい』というと、“ちょっとヘンな感じがする”とか“かゆい”“気持ち悪い”みたいな意味なんですけど、通じませんでした」。
三品「地名かと思いました(笑)」。
松田「あと、唐揚げのことを……」。
小玉「ザンギ、というんです。『うるチョコ(うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ)』のMV撮影のとき、ケータリングに唐揚げがあって『ザンギだ!』と言ったら、『えっ、何?』みたいになって。そこで初めて、北海道でしか言わないことを知りました」。
松田「『何をザンギと言ったの?』と」。
三品「ギロッポンみたいなことかと思った」。
松田「それはザギン(笑)?」。
――兵庫出身の葉月さんが関西人っぽさを出したりは?
松田「言葉は常にだよね」。
坂元「標準語があまりうつってなくて、ずっと関西弁でしゃべっています。お笑いも好きで、自分から面白いことは言えないんですけど、メンバーがボケたらツッコミます(笑)」。
廣川「『アホやろ!』とか」。
松田「『何でや!』みたいに絡んでくれます」。
廣川「ノリツッコミもうまいです。はーちんは最初、おとなしい子かと思ったんですけど、しゃべるとグイグイ来るし、関西弁もバリバリだし」。
松田「身振りも『パーッ!』(片足立ちで両手を広げる)みたいな」。
――神戸の人はよく「同じ関西でも大阪と一緒にしないで」とも言いますよね?
坂元「神戸と大阪は絶対違います(笑)。神戸はオシャレなイメージがあるので、大阪のおばちゃんに『神戸出身ですか?』と聞くと、めっちゃ喜ばれます」。
――アメをくれたり?
坂元「アメちゃんは私も常に持っています。それは関西人の本当のことなんですよね(笑)」。
三品「ときどき、はーちんからアメをもらってます」。
坂元「ポーチにギッシリ入ってます(笑)」。
廣川「はーちんの荷物のなかで一番重いんじゃない? というくらいでっかいポーチです(笑)」。
――一番笑いを取るメンバーは美里さんとか?
松田「違うと思います。私はたぶん1人で舞い上がって『わーっ!』と楽しんで、勝手に燃え尽きる感じなんです(笑)」。
廣川「美里はケラケラ笑っていたり、うるさいときもあるけど、普段はめっちゃ静かです。オン・オフが激しくて」。
三品「取材や撮影が終わった途端、静かになるパターン」。
松田「情緒不安定で(笑)。一回上がったら上がりっぱなしで、終わったら『フーッ……』といきなり切れちゃうんです(笑)」。
――「HUSTLE PRESS」には初登場ということで、それぞれアイドルや芸能界を目指した原点を教えてもらえますか?
廣川「私はiDOL Streetに入る前から、モデルさんのお仕事を地道にやっていました。事務所とかに所属していたのではなく、自分で雑誌に応募して。あるとき歌番組を観ていたら、チキパ(Cheeky Parade)さんが『C.P.U!?』を歌っていて衝撃を受けたんです。『何だろう? このパワフルなパフォーマンスは』と思って検索したら、iDOL Streetを知りました。ちょうどオーディションをやっていて、しかも福岡にもavexのアカデミーがあって活動できる。それで応募しました」。
三品「私はavexのアカデミーでダンスをずっと習っていて、スタッフさんにアイストのオーディションを『受けない?』と勧められました。内容はあまりわからず受けたら、受かりました」。
――楽勝で、みたいな口ぶりですが(笑)。
三品「いや、本当に歌えなくて、ダンスだけで受かった感じです。わからないけど」。
――それが今や、わーすたのヴォーカルメンバー。
三品「アイドルさんもあまり見たことなくて、ずっと倖田來未さんとかアーティストさんが好きでした。バリバリのヒップホップをやっていて、その頃の自分を考えたら、アイドルになった自分にビックリします」。
――かわいらしい振りは苦手だったとか?
三品「最初は本当にできなくて、先生によく『もうちょっとかわいく踊ってくれない?』と怒られました(笑)」。
廣川「私が初めて瑠香に会ったときの印象も“ダンス少女”でした」。
三品「服装もダボッとしたストリート系が多かったので」。
小玉「私は札幌でスクールに入ってたんですけど、きっかけは上戸彩さんの『流れ星』というドラマを観て『わっ、カッコイイ!』と思ったんです。自分も女優さんになりたくて、演技レッスンを受けていました。そのときにアイストのオーディションの話をいただいて。歌もダンスもできなくて、アイドルになりたいとも思っていなかったけど、チャレンジのために受けたら合格して、今に至っています」。
松田「私も広島のスクールでダンスだけ習っていて、しかもバキバキというより、いろいろなジャンルを趣味程度にやっていました。そのスクールの同じクラスにいたのが、今は乃木坂46の和田まあやちゃん。乃木坂46に受かって上京して、たまに帰ってきたときに話を聞くと、すごく楽しそうだったんです。まあやちゃんもどんどんかわいくなって、キラキラしていて。『私もこういうふうになりたい』と思っていたら、スクールのお母さん方がいろいろオーディションを教えてくれて、『じゃあ』と応募したのがアイストでした」。
坂元「最初に受けたオーディションがスパガ(SUPER☆GiRLS)さんが選ばれた2010年のavexアイドルオーディションで、お父さんが勝手に応募したんです。急に『歌わなあかんから練習しといて』と言われて(笑)。昔から歌は苦手で、大塚愛さんの『さくらんぼ』を歌ったものの声が出なくてボロボロ。そのオーディションでは受からなかったんですけど、スタッフさんからお話しをいただいてストリート生になりました。そこで活動しているうちに『アイドルって楽しい』と思ったんです。目立つのも好きじゃなかったのが、ファンの人の前に立つのが楽しくなって、続けていたら、わーすたに選ばれました」。
――お父さんもメジャーデビューを喜ばれていることでしょうね。
坂元「応援してくれてますけど、お父さんもアイドルにハマり出して(笑)。橋本環奈ちゃんがかわいいと言ったり、私が好きな9nineさんのツイッターを見ていたり。この前は瑠香がツイッターに上げていた写真を『かわいいよ』って、LINEしてきました(笑)」。
三品「ハハハハ(笑)。私のお父さんも私よりアイドルさんに詳しいです。対バンライブに出るとき、お母さんと『○○さんもいるね』って話していたら、横から『だよね』と言ってきて『知ってるのか!』と(笑)」。
松田「私のお父さんは、私のファンみたいな感じです。娘ラブ(笑)。夜中に突然、『先輩の○○さんからツイッターでリプが来ていたけど、返してないでしょう?』と連絡してきたり(笑)。たぶん私がしっかりしてないから、見ていてくれてるんですけど」。
三品「私は告知のツイートが苦手で、みんなの文章を見てからやろうとしていると、お父さんに『早くツイートしなよ』と言われます(笑)」。
松田「ライブの後も『あそこをもっと練習しなきゃダメだよ』と言われたり。あと、ブログの誤字・脱字をめっちゃ指摘されます(笑)」。
三品「私は国語はけっこう得意なんです。漢字はけっこう点数良いんです」。
廣川「でも、きのう“発売”の“売”を書けなかったよね(笑)」。
三品「難しい漢字のほうが覚えやすいんです!」。
廣川「おっと(笑)?」。
三品「同音異義語とかは大丈夫です!」。
――じゃあ、漢字が弱いメンバーは?
廣川「漢字とかでなくても、美里と梨々華は全部弱いです(笑)」。
小玉「聞いてください! 私、中学のときに国語の成績はめっちゃ良くて! 札幌に住んでいたので、お仕事と両立していると勉強の時間がみんなより少ないですけど、国語だけはなぜかカンが当たるんです!」。
松田「カンかよ(笑)」。
小玉「クラスで一番頭が良くて有名な進学校に行った女の子に、中1から中3の振り返りの国語テストの点数で勝ったんですよ! だから、国語は得意なんです」。
――美里さんは“日本語が不自由”とも聞きますが(笑)。
松田「日本語は自由です! 自分の使いたい言葉でしゃべるのは得意ですけど、知識はないと思います」。
三品「主語や述語を言わないんです。この前も番組収録で『吸いながらしゃべれます』とか言い出して(笑)」。
小玉「何を吸うのか」。
松田「本当は『息を吸いながらしゃべれます』と言おうとしたんですけど、頭で考えずバーッと口に出しちゃうので、計画性のないおしゃべりみたいになって」。
廣川「あと、カタカナも弱いです」。
坂元「ソとリが同じだったり(笑)」。
三品「『ネってどうやって書くんだっけ?』とか言ってたり(笑)」。
松田「ど忘れなんです! 本当はわかるけど、その都度ちょっと抜けるときがあるだけ(笑)」。
――わーすたは“世界標準”を目指して、メンバーがそれぞれ外国語を勉強中なんですよね?
廣川「それが、中国語を勉強している美里が優秀みたいで」。
松田「そうなんですよ! 1からちゃんと理解しながら、勉強させてもらっているので」。
小玉「並行して日本語も“あ”の書き方から勉強したら良かったのに」。
松田「“あ”はイケるから(笑)!」。
三品「ではなくて、決められていました」。
――葉月さんはフランス語と。
坂元「前に通っていた学校が国際的で、週1でフランス語の授業があったんです。なので、覚えやすいかなと。オシャレだし(笑)、自分でもちょっとやりたいと思ってました」。
廣川「ヨーロッパでもフランスは日本の“kawaii”が浸透している国なので、勉強する外国語を挙げたら、英語、韓国語、中国語にフランス語となって。そこから割り振られました」。
三品「私は韓国語に。K-POPが好きだから、ちょっとやってみたい気もしたんですけど、やり始めたら死ぬほど難しくて(笑)」。
松田「みんな習い始めて半年ぐらい。イベントとカブったりして行けないときもありますけど、6月に上海ライブがあるので、今は私が急ぎで習っています」。
廣川「英語担当の私と梨々華以外は文字を覚えるところからなので、けっこう時間がかかっています」。
三品「韓国語は子音と母音が日本語より全然多くて」。
――それぞれ習ってる外国語の好きな言葉はありますか?
松田「“カワイイ”って世界の共通語みたいになってますけど、中国語では“可爱(くあい)”と言うんです。日本語の“かわいい”と似てるけど、ちょっと違うかわいさがあって好きです。あと、“我爱你(うぉーあいにー)”を今まで100回ぐらい言ってます」。
――おっ? “愛してます”という意味ですよね?
松田「ボカロ曲の『いーあるふぁんくらぶ』が昔から好きで、歌詞に出てくるので。ブログに書いたら、ファンの方もめっちゃ“うぉーあいにー”と言ってくれました」。
小玉「英語では普通に“happy”とか“Thank you”とか明るい気持ちを表現する言葉が好きです。あと、“black beans”も(笑)。黒豆に一時期すごくハマって、絶対英語で言えるようにしたくて。最初『そのまますぎる!』と思ったんですけど(笑)、何度も言ってるうちにイイ感じの音に聞こえてきて、お気に入りになりました」。
廣川「私の好きな英単語は“volleyball”です(笑)。あの綴りを書くのが楽しいし、“バリボー”みたいな発音も好き(笑)」。
三品「韓国のアイドルのEXIDさんの『Up&Down』という曲で“위 아래 위 위 아래(ウィアレウィウィアレ)”という歌詞があって。“上下上上下”という意味ですけど、響きがかわいくて、めっちゃ好きです」。
坂元「私は昔、NHKの『みんなのうた』の『ぼくはくま』という歌が好きで」。
――宇多田ヒカルさんの。
坂元「間奏のところでクマが何かしゃべってたんですけど、全然わからなくて。それを最近久しぶりに聴いたら、“Bonjour! Je m’appelle Kuma. Comment ca va?”と言っているのを聴き取れたんです。『フランス語をしゃべっていたんだ!』と発見しました。“Comment ca va?(コマンサヴァ)”は“ca va?(サヴァ)”のていねいな言い方で“お元気ですか?”という意味ですけど、この言葉はすごく好きですね」。
普段は「また騒いでるな」という感じで
曲のなかではいきなり大人っぽくなって
――わーすたのメジャーデビューアルバム「The World Standard」には、ユニット曲も収録されました。葉月さん、美里さん、梨々華さんは「にこにこハンブンコ」ですが、基本ダンスチームの3人も、もっと歌いたい気持ちはあります?
松田「わーすたが結成されてツインヴォーカルと決まったときは、歌えなくなるのはちょっと寂しく思いました。スト生時代に私の歌声が好きでファンになってくださった方もいたので。でもサビを一緒に歌えるようになって、ファンの方も喜んでくれたから、ソロパートやユニット曲も歌えて良かったというのはあります」。
小玉「アイドルはみんなで歌って、みんなで踊るイメージがあって。アイストの先輩グループもメインヴォーカルの方はいても、全員マイクを持って歌っていたので、わーすたではマイクを2人しか持たないと聞いたときは、寂しいというよりビックリしました。『こんなこともあるんだ』と。その分、ダンスや表情で見せないといけなくて、最初の頃は悩みました。次第にマイクを持ってサビを歌えるようになって、『うるチョコ』でソロパートがあったり、こうやってユニット曲も作ってもらえて。私もファンの方に喜んでもらえる機会が増えたのはうれしいです」。
坂元「私はツインヴォーカルと聞いたときは、『ダンスに集中すればいいんだ』と、ちょっと気が楽になりました(笑)。今回ユニット曲をレコーディングして出来上がったとき、自分の声が思っていたのと違っていて、『他の人にはこういうふうに聞こえているんだ』と改めてわかりました。他にも気づけたことがいっぱいあって、『また歌を頑張りたい』と思うようになりました」。
――曲のほうはお遊戯っぽい感じで。
松田「私は調子に乗っちゃう性格で(笑)、この曲は心の底から調子に乗って楽しめるところが好きです」。
小玉「聴いたときに『子どもが好きになってくれそう』と思ったし、実際にサンリオさんでのイベントで歌ったら、子どもが振りをマネしてくれて。こういうかわいい曲はわーすたになかったので、歌えて良かったです」。
坂元「振りはけっこう飛び跳ねる感じで、常に動いていて。私はいつものわーすたの曲でもムダに跳んでしまうから(笑)、元気良く踊れるのは楽しいです」。
――みんなもハンブンコする思いやりは持っていますか?
松田「SHOWROOMの番組でお菓子を取り合いして、そこでは『他のメンバーに取られたくない』という気持ちがありましたけど、楽屋に戻ったら『いる?』みたいな(笑)」。
廣川「楽屋だと気持ちが落ち着くよね」。
松田「冷静になると『みんなでハンブンコしよう』と思います。梨々華だけがお菓子をもらえなかったので、かわいそうになって(笑)」。
小玉「配信中はみんな『ダメ! あげない!』みたいな感じでしたけど、裏に行くと分けてくれることが多くて、やさしさに助けられます」。
松田「と言っても、クッピーラムネとかですけどね(笑)」。
――一方、奈々聖さんと瑠香さんの「好きな人とか居ますか」は切ない片思いソングで。
三品「あまり理解できていません(笑)」。
廣川「大人っぽい歌詞と曲調で、やっぱり歌詞を全部は理解してなくて、曲の雰囲気に入り込む感じです」。
――でも、この歌詞はむしろ、女子高生が共感しそうでは?
廣川「確かに『Zili Zili Love』とかよりは自分に近い気がします」。
三品「歌詞をあまり深く読み込むことができなくて」。
――“全身があつくなる感覚”とかないですか?
廣川「経験ないですね」。
三品「全然わかりません」。
廣川「運動した後とか(笑)? どっちかと言うと、まず曲が難しくて、歌詞を探る段階まで行ってなくて」。
三品「そう。歌が難しすぎて必死です」。
廣川「なんであんなにハイトーンなんだろうね?」。
三品「曲を作ってくれる(鈴木)まなかさんの声が高すぎて、いつも大変です」。
――ファルセットもきれいに出てますが。
三品「死にそうです(笑)。ライブ映像を観ていて、途中で止めましたもん。『これは聴けないな』と思って」。
廣川「ヘタすぎて震えました」。
松田「でも、2人の歌声は全然違って、いい味出してますね。2人の歌唱力がズバ抜けていたから、ツインヴォーカルになったのも納得できたし、悔しさはなかったんですよ。2人の歌声を聴きながら踊るのも楽しいし、このユニット曲は踊らず聴くので、また違った良さがあります」。
――特に瑠香さんは、歌っているとすごく大人っぽいですね。
松田「4月で高校生になりましたけど、よく瑠香と梨々華を『今日も中3組が騒いでるな』と思って見てました。親心みたいな感じで(笑)。でも、曲のなかではいきなり大人っぽくなるギャップがすごくて」。
坂元「歌声がカッコイイから、大人に聞こえる」。
小玉「声質がすごくイイ」。
三品「いやもう……ホントに……そんな全然思ったように歌えてないので……(照)」。
――何かテレてます(笑)?
三品「こんなに誉めてもらうことはないですもん。お母さんも誉めてくれないし、朝とか怒られてばかりで。でも、自分で起きる時間を考えてアラームをかけたのに、鳴る前に起こしにきて『なぜ自分で起きないの?』って怒るのは違うと思うんですよね。8時に目覚ましをかけたのに、6時に起こすんですよ!」。
――そういうことは家庭で話し合ってください(笑)。ところで、瑠香さんの膝にアザがありますが。
三品「電車の乗り換えで急いでいたときに、サラリーマンの方と激突して、腰と膝を思い切り打ってコケました」。
廣川「ケガが多いメンバーです(笑)」。
三品「くるぶしにもアザがあって、こっちは朝に寝ぼけて階段を落ちたときのです。ヤバイ(笑)。私、アイドルになる前は外で遊ぶ子だったんです。お兄ちゃんがいて、友だちも男の子が多くて、一緒に木に登ったりしていたから、足は傷だらけでした。だいぶ治ってきたのに、駅と階段でまた傷を作ってしまって」。
廣川「そういうところは、まだ危なっかしいんですよね」。
松田「私もお兄ちゃんがいて、小さい頃は男の子の友だちも多かったけど、全然傷だらけになりませんでした」。
三品「私は公園大好きマンだったから。家から30秒で行ける公園があって」。
松田「私は家で1人で手芸をしてました(笑)。インドア派で誘われたら遊ぶけど、『誘われなかったら遊ばないよ』みたいな人だったので」。
三品「私は誘う側だった」。
――アルバムの最後には「いまはむかし」という、おじいちゃんのことを歌った新曲が収録されました。
坂元「これは泣きますよ」。
小玉「歌詞にストーリー性があって、長い曲で、ひと区切りごとにメンバーがソロで歌っています。おじいちゃんとの思い出から、最後は亡くなっちゃって。私は最初、デモを空港で飛行機を待っていたときに聴いたんですけど、人がたくさんいるなかで涙が出てきちゃって、顔を隠しました」。
三品「私は去年の秋、おじいちゃんが亡くなったんです。この曲を新幹線で聴いて、1人で号泣してました」。
――メジャーデビューして目標がひとつ叶ったと思いますが、次に見据えているものはありますか?
松田「上海に行くし、もともと世界標準が目標なので、もっと外国の方にわーすたを知ってもらいたいです。まずはちゃんと日本で知ってもらって、ファンの方と一緒に海外に行って広めたいです」。
――美里さんは以前は「北極でライブをやりたい」と言ってましたが。
松田「本当に北極に行きたいんですけど、『無理そう』と言われて、ちょっとしょげてます(笑)」。
廣川「去年の夏から本格的な活動を始めて、毎日のように対バンライブに出させてもらって、私たちを知ってもらったことはすごく大きかったと思います。近い目標として、今年の夏もわーすたの印象をアイドルファンの方たちに残したいです。それで上海の後も海外でのライブを続けられたら」。
わーすた
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」の第4弾グループとして、2015年3月29日に結成。英語表記は「The World Standard」で、世界に照準を合わせていく。デジタルネイティブ世代アイドルとして、SNSとリアルの活動を通じて、海外にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信する。
【CHECK IT】
メジャーデビューアルバム「The World Standard」が5月4日(水)に発売。世界110ヵ国で配信。メンバーの出身地を回る「わーすた HMV 凱旋 Plugツアー」を5月3日(火)東京・HMVエソラ池袋からスタート
詳しい情報は、わーすた公式HP
坂元葉月(さかもと・はづき)
生年月日:1998年9月 9日(17歳)
出身地:兵庫県
血液型:O型
廣川奈々聖(ひろかわ・ななせ)
生年月日:1999年5月12日(16歳)
出身地:福岡県
血液型:B型
松田美里(まつだ・みり)
生年月日:1999年8月2日(16歳)
出身地:広島県
血液型:A型
小玉梨々華(こだま・りりか)
生年月日:2000年10月1日(15歳)
出身地:北海道
血液型:A型
三品瑠香(みしな・るか)
生年月日:2001年3月17日(15歳)
出身地:愛知県
血液型:A型