PICK UP ACTRESS 吉川愛
PHOTO=城方雅孝 INTERVIEW=斉藤貴志
「初めて恋をした日に読む話」に出演中
ひと目惚れの相手を追い掛ける女子高生役
――髪がだいぶ長くなりましたが、何かの役の関係で伸ばし始めたんですか? それとも、愛さんが伸ばしたいモードだったんですか?
「今後は伸ばしていくことが決まっています。いただいた役的にも長くて良かったので、今は絶賛伸ばし中です(笑)」。
――現在はドラマ「初めて恋をした日に読む話」に出演中ですが、原作の持田あき先生のマンガは知ってました?
「知らなかったんですけど、読ませていただいたら、絵がすごくきれいでした」。
――愛さんが演じているエトミカこと江藤美香は、絵の印象だと大人っぽくないですか?
「そうですね。でも、マンガのほうがギャルっぽいと思いました」。
――塾講師の春見順子(深田恭子)の生徒の由利匡平(横浜流星)に合コンでひと目惚れしたエトミカですが、愛さんはブログで「普通の高校生っぽくない」と書いてました。
「高校生って、まだ子どもっぽさが残っていたりするけど、エトミカちゃんは考え方がすごく大人だし、大人な経験をしていたりもするので、普通の高校生とは違う部分が多いと思いました」。
――ドラマのどんなシーンで、エトミカが大人だと感じました?
「3話の順子先生たちとラーメン屋で話しながら食べるシーンで、普通の高校生だとあり得ないことを先生にズバッと言ったところです。『すごい考え方をするんだな』と思って、そこから私の中でエトミカが大人な気がしました」。
――中学生の頃から大学生とつき合っていて、「大人って全然大人じゃない」と言ってましたね。恋愛体質でもあるみたいです。
「ずっと恋愛をしているような女の子です。匡くんの通っている塾に自分も入るとか、匡くんの友だちから情報を聞き出して家まで探し当てるとか、ストーカー気質ですよね(笑)」。
――そこまでする気持ちはわかります?
「私はわからないです(笑)。さすがにそこまではしないと思います」。
――ひと目惚れもしなさそうですか?
「どうなんですかね? 私はしたことないです。だから、ひと目惚れをするくらいの人と出会いたいです(笑)」。
――エトミカは何でも男のせいにする“られたされた女”でもあります。
「よく『○○に○○された』と言う子で、よろしくないですね(笑)。私だったらありえなくて、苦手なタイプでもあるんですけど、そんな子をまさか自分が演じるとは思いませんでした(笑)」。
――客観的に見たら、自分の好きな子ではないと?
「私、エトミカは好きなんです。マンガでも『面白い子だな』と思ってました。だけど、『~られた』『~された』と言うところとか、先生や友だちの前ではサバサバしているのに、匡くんを落とそうとブリッコするようなところは苦手です」。
――では、どこが好きなんですか?
「普段のサバサバしているところや、正直なところは好きです。だけど、『自分でも同じことをする』と思うところは少ないです」。
普段は絶対しないブリッコを
めちゃくちゃやれて楽しいです
――自分の苦手なタイプの子を自分で演じているとのことですが、特に意識している点はありますか?
「女の子同士でいるときと匡くんといるときで、だいぶ性格を変えています。匡くんの前ではめちゃくちゃブリッコします。上目づかいをしたり、腕をつかんだり、スネるときに唇をクッとすぼめたり……。そういうことを毎回やっているので、楽しいです(笑)。普段は絶対にやらないことをコメディでできるのがうれしくて、全部のシーンが私の中ですごく印象に残ってます」。
――そういうブリッコな仕草の研究もしたんですか?
「全部、私のイメージです。頭の中で『ブリッコってこうかな?』と考えて、それを自分でやっています。今後もそういうシーンがあるので、楽しみです」。
――一方でエトミカは、中学生のときに家庭教師の先生とつき合っていることがバレて逃げられる経験をしているからか、大人に不信感があるようです。
「ありますね。いろいろ考えていて、ちょっと闇を持った女の子で、そういう面が3話で出ていました。強がっているけど、内面的には弱いところがいっぱいある。そういう部分を今まで出せなかったから、急に爆発してしまったのかなと思いました」。
――匡平役の横浜流星さんとは、映画「虹色デイズ」でも共演してました。
「その前に(ネットドラマの)『しろときいろ』でもご一緒しているんです」。
――あっ、そうでしたね。そういう相手だと、お芝居はやりやすくなるものですか?
「私が人見知りなので、知ってる人がいるとすごくやりやすいです。横浜さんはやさしい方なので、一緒にいると癒されます」。
――深田恭子さんとは初共演でしたっけ?
「初めてです。今までテレビで拝見してきましたが、ほんわかしていて、全体の空気を包み込むような感じがありました。『生でお会いしたら違うのかな?』と思っていた部分もありましたけど、本当にそのままの方でした。やさしくて面白くて、すごく良い方です」。
――役柄的にはエトミカの恋敵のポジション。
「深田さんにはかないません(笑)。全体的に魅力的です。ルックスもそうだし、性格的にもやさしいし、一緒にいて楽しいというか、盛り上げてくれるところまであるので」。
――高校の友だち役の黒崎レイナさん、加藤小夏さんとは仲良くなりました?
「仲良いです。まだ一緒のシーンがそんなになかった頃から、集まるとワチャワチャしていました。本当の友だちみたいな感じで、ずっと話したりしています」。
――では最後に、「初めて恋をした日に読む話」にちなんで、愛さんが最近「初めて」したことはありますか?
「新しい犬を飼いました。今までも家で犬はずっと飼っていたんですけど、狂犬病の予防注射を打ちに行ったり、病院やトリミングに連れて行ったり、自分で最初から全部するのは初めてでした」。
――名前は何ていうんですか?
「セナくんです。それも自分でつけました。良い名前を調べていたらセナと出てきたのと、セレーナ・ゴメスが好きで『セレーナと響きが似てるな』と思ったので、セナにしました」。
――お母さん気分になったりもしますか?
「しますね。かわいくて、自分の息子のようです(笑)。でも、子育ては大変だとも思います。定期的に注射をしないといけないんですけど、今まではあまり病院に連れていったことがありませんでした。カゴに入れて電車に乗って、ノドが乾いてないかとか、いろいろ見ないといけないんです。その分かわいくなるので、私の彼氏のようにも思っています(笑)」。
吉川愛(よしかわ・あい)
生年月日:1999年10月28日(19歳)
出身地:東京都
血液型:B型
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2005年にコカ・コーラ「爽健美茶」のCMでデビュー。2006年にドラマ「対岸の彼女」(WOWOW)で女優デビュー。主な出演作はドラマ「しにがみのバラッド。」(テレビ東京)、「オー!マイ・ガール!!」(日本テレビ系)、「夜行観覧車」(TBS系)、「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)、映画「あの空をおぼえてる」、「映画 ひみつのアッコちゃん」、「虹色デイズ」など。映画「十二人の死にたい子どもたち」が公開中。ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系/火曜22:00~)に出演中。
詳しい情報は公式HPへ
「初めて恋をした日に読む話」
詳しい情報は「初めて恋をした日に読む話」公式HPへ